海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年はセカンドライフとキリスト教について考えたく!

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

自意識過剰感がややツラい!?でも失敗のある人生も肯定するポジティブ作品―『永遠の出口』著:森絵都

何気に評価の難しい作品だと思います。 ティーン向け(それも女子)であれば、まあオッサンの私自身が読むのが間違っているのかもしれませんが、主人公の自意識過剰感が男性の読み手としてはけっこう萎えました。ただ最後に救いは来ます。 女子っこういう風…

英語多読の入り口に。内容は相当優しめ―『The MAGIC FINGER』著:ROALD DAHL

先日マチルダという作品を読んで、おっさんのくせに相当感動しまして、同じ作者の本を娘の処分書籍の中から発見、読んでみました。 はい、こちらはマチルダとは打って変わって、とてもシンプルなお話で、ものの一時間で読み終わる小品です。 魔法の指を持つ…

多民族国家中国の歴史。こりゃまとまらないはずだわ―『世界史とつなげて学ぶ中国全史』著:岡本隆司

中国というと我々の多くのイメージは中国共産党とか、共産主義とか、中華料理とか、門切り型のイメージを持っていることが多いと思います。 本作はそのような通り一辺倒な中国のイメージを壊すとともに、作品名にある通り、日本やその他の諸国の歴史と関連付…

普通に面白いけど、なぜが批判が多め―『R. P. G.』著:宮部みゆき

まず申し上げておきますと、私としては可もなく不可もなく、普通に楽しく読めました。 ところが、この作品を本嫌いの息子(唯一東野圭吾だけは読む)に押し付けてみたところ、読了後、何かあんまおもしろくなかった、と。同じく日本語のいまいちな中一の娘(…

大人も十分に楽しめる児童小説!映画版はお勧めしづらい・・・―『MATILDA』著:ROALD DAHL

作品について イギリスの児童作家として有名なるロアルド・ダール氏の作品。 守銭奴中古車ディーラーの家に生まれた天才児マチルダ。1歳半で完璧なスピーチをこなし、3歳で新聞を読む程であったが、親には恵まれない。父親からは嘘つき呼ばわりされ、母親か…

16世紀以降の大航海時代、日欧亜を東インド会社を通じて俯瞰する―『東インド会社とアジアの海』著:羽田正

世界で初の株式会社と言われる東インド会社。 若い時、株屋で営業の仕事をしていたものの、歴史については全く不勉強だったため、「君、東インド会社、知っているよね?」とお客様に問われても、「はい、全く知りません!」と自信満々に断言して笑いを取るく…

教育論から組織論、新自由主義批判まで。世の中に流されないものの見方を養う―『最終講義 生き延びるための七講』著:内田樹

筆者と作品について 内田氏は神戸女学院大学の元教授であり、その最終講義を軸として幾つかの講演をまとめて本作ができている。思想系界隈ではレヴィナスの翻訳で有名だが、政治論などの著作も多い。 感想 いや驚いた。 本作はKindleセールで50%オフであった…

ユダヤについての偏見を洗い流す実直な作品―『ユダヤ人とユダヤ教』著:市川裕

嫌韓とか嫌中とか、あらゆるものを十把一絡げに嫌い・反対と感情的に判断してしまう人がいます。子ども達にはよくよく、ああなってはいけない、物事は大抵多面的なもので、「全ての~」「あらゆる~」という言い方は大体間違いだから、と言い含めていました…

銀行今昔物語を有意義に読むには?―『巨大銀行の構造』著:津田和夫

今は昔の30年前の銀行業界。そんな業界本を読むことに果たして意味があるのか。 2020年の現在からすると本作はおよそ30年前の作品。実際の内容は出版よりも過去の話であろうから、内容はおおよそ1980年代程度、よくて1990年初頭ということになる。当然ながら…

糖質制限の良さを明快に説明。読み返してより理解したいコンディショニング名著―『ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか』著:宗田哲男

概要 産婦人科医宗田哲男氏による著作。糖質制限を推奨し、ケトン体エンジンを活用することを主張。自身の糖尿病の経験、妊娠糖尿病への対応、また学会との摩擦等、これらを背景に本書を上梓してことにより説得力のある仕上がりとなっている。 感想 衝撃を受…

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