海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年は会計と英語を勉強します!

☆☆☆

中学生以上の勉強テクニック集 | 『自宅学習の強化書』著:葉一

同じようなネタでごめんなさい。このシリーズ、あと数冊続くかも。。。 突然ですが、よく、職人の徒弟制度等では、見て学ぶ・技を盗む、なんてことが言われます。何かが直接教えられるのではなく、主体的に「取り」に行って、ノウハウやコツを体得する。 現…

読んでるだけで脳内テレビドラマ|『禁断の魔術』東野圭吾

GW真っ只中ですね。皆さまいかがお過ごしでしょうか。私は日本には居りませんが、居住国がイスラム教国で今年はたまたまこの時期に断食明けの祝日となり、くしくも4/30から5連休。 リモートワークが常態化し、休みなのに結局毎日PCを開けてカチャカチャやっ…

キリスト教的価値観で締めるも、やっぱりルネスサンス期の息吹 | 『完訳カンタベリー物語(下)』著:チョーサー、訳:桝井迪夫

上巻・中巻と読んできましたが、最後は若干飽きを感じつつ、他の本に目移りしつつ、たらたらと読んでおりました。GWに入り何とか読了した次第です。 下巻では修道僧の物語、尼僧付きの僧の物語、第二の尼僧の物語、錬金術師の徒弟の話、賄い方の話、教区司祭…

黒人社会の閉塞感を描く作品か | 『THE BLUEST EYE』著:TONI MORRISON

以前読ませて頂いていたブロガーさん(id:AgentScully)が全米図書協会(American Library Association)の”禁書リクエストランキング(Most Challenged Books)” を纏めており、そこに掲載されており、読んでみたいと思った次第です。残念ながらこの方のサイト…

旅情をくすぐる2時間ドラマ的な|『クレオパトラの夢』恩田陸

読んだ冊数を比較しても意味がない、と子供には散々言うくせに、ちょっと忙しくなって読了する冊数が少なくなると、何かこう、ちょっと数を稼ぎたくなります笑 で、気晴らしも兼ねて私の好きな恩田さんの作品をチョイスしてみました。 裏カバー あらすじ シ…

超入門でも完全に理解できず・・・ | 『はじめよう!統計学超入門』著:松原望

高校で数学をあきらめた経験が尾を引いています。 金融業界で仕事をしていますと、証券分析や財務モデル・リスク分析等で数式も出てきますし、本棚に20年くらい積読してある(その間3度はトライし挫折した)アマルティア・センの本などにも数式が。あれを読…

遺跡を巡るミステリー。舞台で演じたら映えそう。 |『MAZE』恩田陸

遺跡。ロマンを感じます。今は廃墟となり朽ち行く壁際にそっと手を当てて、数百年前、いや数千年前にもそこに人が生を営んでいた。 …なんて考えるだけで少し興奮します。私は遺跡も古墳も行ったことははありませんが。 今回は遺跡を巡るミステリーを読んだ次…

赤の他人同士が支え合う個の時代の到来 |『52ヘルツのクジラたち』町田その子

私、新刊は殆ど手に取りません。 基本お金がないので、出来れば十分に値が下がった後でブックオフで100円とか200円とかで買いたいというのが本音。安くなるまで待ち、時の洗礼を経てそれでも廃れない作品ならば読んでみよういうひねくれ者であります。 そん…

証券アナリストの何たるかを教える本 |『証券アナリストのための企業分析』著:徳増倎洪、阿部大輔、力丸洋

もうかれこれ20年ほど前になりますが証券システムのSEをやっていた時に証券アナリストの資格試験の勉強を始めました。その際の標準テキストであったものを出来心で再読したものです。 内容は、証券アナリストとしての業務内容・具体的な分析事例などを概観す…

ボッティッチェリ画集 | 『BOTTICELLI』著:ISABELLA ALSTON

中世イタリアの美術史をひも解けば必ず登場するボッティチェリ。本書はそんなボッティチェリの作品を集めたまさに『絵本』。 初めの10ページほどがボッティチェリとその作品についての小難しい説明。ルネサンス、新プラトン主義、メディチ家の庇護を受ける、…

IELTS入門書としてはまずまず |『IELTS WRITING TASK 1+2』著:RACHEL MITCHELL

娘の高校受験用にIELTSスコアを使用する予定で購入しました。 息子が日本の高校へ進学しエンジョイしている姿を見るにつけ、下の娘も日本の高校に行きたいと主張し始め、いわゆる帰国入試の利用・加点を狙ってIELTSの勉強をし始めた次第です。本だけ与えてプ…

浮気が原因の殺人事件!?真相は意外な方向に… | 『EVIL UNDER THE SUN』著:AGATHA CHRISTIE

以前購入した5冊セットのうちの一冊を読みました。 またまたインド亜大陸特別版。ちょっとなまめかしくて二度見してしまいました これまで3冊のアガサ作品を読んで参りまして本冊が4冊目。ちょっと慣れてきたのか、あまり興奮もせず、普通に読み終わってしま…

海外生活模様は楽しく読めるも、そこまで絶賛するかなあ - 『サラバ!』著:西加奈子

4か月に一度くらいのペースで日本に居る息子に古本を送ってきてもらっています。本作も海外より遠隔操作でブックオフで買っておいたもので、私のお気に入りの西加奈子氏の直木賞受賞作品。2015年の本屋大賞第2位とのことです。 で、読後の印象ですが、「そこ…

七人に七様の人生と七様の決断 - 『物語のおわり』著:湊かなえ

人によって考えや感じ方は違う。この至極当然な考えが本作のテーマだと思います。 未完の小説『空の彼方』をめぐる7人の物語。この未完の小説が北海道を旅する旅人たちの間を行き交う。そしてその終わり方をそれぞれ7人が考えるというもの。 面白いのは、や…

株屋が業務説明を英語でするときには重宝しそう ― 『英和和英デリバティブ証券化用語辞典』著:可児滋

基礎的で実直な辞書・辞典だと思います。 デリバティブってホントによく分からなくて、私もいろいろと本を読んできましたが、本書は非常に基礎的な部類に属すると思います。 デリバティブというより、株式市場や先物市場の用語、テクニカル分析の用語なども…

救いのない今を生きるポーランド女性たちの物語 - 『カティンの森』著:アンジェイ・ムラルチク 訳:工藤幸雄、久山宏一

カティンの森事件という事件をご存じでしょうか。 第二次世界大戦中、約1万人のポーランド人将校がソ連公安当局によって虐殺されたといわれている事件です。 ja.wikipedia.org 事件発覚以降戦後も引き続き、ソ連に進攻したドイツ軍の仕業であると言われてい…

十字軍行軍の徒花と消えた特殊法人 ― 『テンプル騎士団』著:佐藤賢一

世界史の講義で、講師が「テンプル騎士団はフリーメイソンの源流であるという噂も」と聞き、その神秘性に惹かれ、何か新たな事実が分かるかも?と本書を購入。 学生時代は中世というのは一番つまらないし中世を研究する人たちの気が知れない(ごめんなさい!…

シンプルな例文に微妙なニュアンスをのせる例文。上級者向き英語本― 『ロジカルイングリッシュ 英語力は文法より「話す順番」で決まる!』著:有元美津世

アジアに渡ってきて早8年目。業務の連絡は英語を使いますし、厳しいインドなまりや華僑のなまりにも大分慣れました。アジアでは何とか英語で意思を伝えることができると感じますが、いかんせんストリートファイト仕込みという引け目が未だにあります。 今年…

タイトルまんまですが、基礎的銀行経理の本。 ― 『Q&A 業種別会計実務9 銀行』著:トーマツ 金融インダストリーグループ

本棚整理と復習を兼ねて再読。本サイトを見てくださっている奇特な方には申し訳ないのですが本ポストは普通に読み飛ばしてください。。。 実務書であり、題名がこれ以上内容を表すこともないと思います。そのまんま。 当然のことながら経理財務の方向けの本…

不機嫌な「ちびまる子ちゃん」が毒を吐く ・・・- 『円卓』著:西加奈子

先日日本にいる息子から船便で本が届きました。ブックオフでまとめて買っておいたものを段ボールで年に数回送ってもらっています。 実は買ったのは二度目。読み始めて、あ、これ読んだことある!と気づきました。前のはすでに売ってしまい気づきませんでした…

宗教は集団になると恐ろしい?宗教集団アメリカ!? ― 『キリスト教でたどるアメリカ史』著:森本あんり

総評 この本はアメリカ史?についての本です。しかし、焦点を当てるのはむしろアメリカの歴史のダイナミズムの下に隠れる宗教の強さ。あるいはこうも言えるかもしれません - 宗教という隠れ蓑にひそむ人間の汚さ・狡さ。 いずれにせよ、イデオロギーは人を…

会計職には基礎固め的、関連職には入門書か ― 『金融機関のための金融商品会計ハンドブック』著:岡本修

今年の6月くらいから自分の仕事や業界をもう一度勉強し直そうと考え、本棚に眠っていた本を事業仕分けがてら読んでおります。本作はその過程で手に取ったものです。 ハッキリ言って金融関連ないし経理・会計職関連の方以外には全く面白くないと思います。だ…

ちょいめんどくさい自意識過剰女性、自己回復の話。分からんでもないけど・・・- 『うつくしい人』著:西加奈子

この本、読中めちゃくちゃ疲れます。なんというか、そう、メンドクサイ! あらすじ 小金持ちの家の娘、百合の話。けっこう自意識過剰。姉は天真爛漫で美しく、でも引きこもりとなった。対して百合は世間の空気を読みつつ学生時代も社会人時代もサバイブして…

机のわきに置いておきたいデリバ辞書―『デリバティブキーワード300』著:住友信託銀行マーケット資金事業部門

この使い古された本は、私のメンターが日本へ本帰国になった際に置いていったものです。「じゃ、これ、どうぞ」 こういう時は、これくらい分かっておいてくださいという意味です。 ロックダウンが続き、通勤が不要になってから大分経ちますが、ふと「俺最近…

ユニークなキャラたちが雪山でひと騒動(サスペンス系)- 『疾風ロンド』著:東野圭吾

妙に寝つきが悪い晩、読みかけの本を一冊読み切り、それでも眠れず読み始めたのがこちら。ふて寝ならぬ、ふて夜更かしを決め込み、あっという間に読了。 雪山を舞台にしたスリラーであるこの作品、東野作品としては安定した楽しさを味わえる一方、既視感にも…

ジェンナー伝を読んで、ワクチンやら自己決定権やら相互理解をつらつらと。―『ジェンナー伝』著:小酒井不木

コロナ禍の下、これほどまでに予防接種について世間が関心を持ったことは、私の40年強の人生ではなかっと思います。 ジェンナーは世界史でほんの一瞬ちらっと「予防接種の祖」、のような説明で出てきて興味が湧きました。ジェンナーについて知りたいなと思っ…

やや雑然とした論説集、だけど面白いオジサンだと思います―『問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論』著:エマニュエル・トッド 訳:堀茂樹

以前、私のメンターが筆者のエマニュエル・トッドのことを引き合いに出してモニョモニョいっていたことがあり、どうやら読めと言うことだなと忖度し購入したものです。それから少し時間がたったのですが読んでみた次第です。 カバー裏の窓には筆者の肩書とし…

イタリア諸都市の教科書。世界史(文化史)の復習用に―『ヨーロッパの世界遺産①イタリア・ギリシア』監修:水村光男

巣ごもり生活も早一年強つづき、最近外に出たくて出たくて頭がおかしくなりそう笑 脳内旅行で我慢する日々ですが、今回は旅行エッセイではなく、結構真面目な文化史の話です。 私事ですが、今年の目標は世界史の勉強。子供たちのために契約したスタディ・サ…

内容に新味はない陰謀論も、時宜にかなう考える材料に―『医療殺戮』著:ユースタス・マリンス 訳:天童竺丸 監修:内海聡

以前読んで驚きと共に妙な感激(“そうだったの?知らなかった!的な”)を覚えた陰謀論。コロナ禍の下、改めてどんな内容であるか確認したく再読してみました。 再読後の感想は、イマイチ微妙、という感じです。 医療をはじめ社会に溢れる欺瞞を暴いて見せて…

米国陰謀論を原書でよんで死んだ話―『The FEDERAL RESERVE CONSPIRACY』著:EUSTACE MULLINS

陰謀論は好きです。ただ、わざわざ原書で読む必要もなかったな、と読後に後の祭り的後悔。いや、大変疲れました笑。 内容はFRBの設立とその仕組みについてなので、金融知識についても相応の知識が求められるものでした。英語も難しかったです。 章立てはすべ…

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