海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年はセカンドライフとキリスト教について考えたく!

キャリアとか人生とか

自分の「好き・得意」を中心に自己分析。ただ、社会の変化は速いぞ |『ライフピボット』黒田悠介

日本では今週に入りぐっと暖かくなってきましたね。近所の川べりの桜の数本は慌てて少し咲き始めました。 海外に居所をもってはや9年目ですが、ことしはそれ以来のお花見が出来そうです。 会社に縛られる時代の終焉。じゃあなにする? 起業や副業・複業。 こ…

内容に目新しさはないも、経験者ゆえの言葉の重みあり |『50代から実る人、枯れる人』松尾一也

みなさんね、まあーこんな本、手に取らないと思うんですよ。 50代?いやあ、おっさんだし。遠い将来のことだし。って、そう思うでしょ? あっという間にやってきまから!!! ・・・ここから先の将来の仕事・お金に不安なアラフィフの私。何とか先人の知恵を…

フリーランスさんの、ほのぼのエッセイ |『フリーランスの生活をぶっちゃけてみました。』大塚さやか

この手の本を手に取るときは、エッセイなのか、はたまたハウツー系なのか、ちょっと思案します。私が求めるのはハウツー系。会社に依存しない生き方が展開できないかと検討しているからです。 フリーランスのぶっちゃけ話 で、本作はどっちかというと、エッ…

コロナを経て現実味が増すノマド的生き方 |『ノマドライフ』本田直之

お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、最近、(今いるところとは違う)海外で、雇われないで生きていけないかと思案しています。 オンラインで仕事をするとか、はたまた地域密着とか、色々な方法や可能性を考えている最中です。数年がかりの検討にはなると…

瀧本式一段深い読書のススメ |『読書は格闘技』瀧本哲史

余談から始めるのもなんですが、昨夏に続き現在一時帰国しております。娘の高校受験に際して入学手続き等の関係で二カ月ほどは滞日する予定です。 「よくそんなに休めるねー」とは年配の親族の発話ですが、休んでいません。リモートで仕事をしています。 そ…

ロジカルシンキングで考える移住!? |『継続できる海外移住』五十嵐唯、宮下なみ子

移住って言葉は私にとってはかなり魅力的。 日本を離れて、誰も知らない国で暮らしてみたいなあって思います。というか、しちゃいましたが。ただもう9年も同じ土地に住むと少し飽きが来るのも確か。 気力があるうちにもう一か国行けるか?最近同じことを繰り…

副業の手始めに。視野の広がる本 |『小商いのはじめかた』監修:伊藤洋志 編:風来堂

近年、企業でも副業を許すっていう報道があると思うんです。終身雇用や年功序列が崩れ、ラインの管理職になれない年配者がどこの会社にもわんさかいるんじゃないかと想像します。そういう給料が上がらない人は自分で知恵を絞って稼いでね、という社会からの…

実践的PDCA本。徹底したロジカルシンキングでPを明確化する |『鬼速PDCA』冨田和成

一年の計は元旦にあり、と申します。私もこれまで、正月休みを利用して、今年はこれをやるぞ、あれをやりたいなどと散々決意を固めたりしてきました。 だけれども、残念ながら、そうした目標が大概うまくいかず、時に忘れ、時に三日坊主程度、良くて数カ月し…

ビジネス文章のバイブルたりえる名著かと |『考える技術・書く技術』バーバラ・ミント 監修:グロービス・マネジメント・インスティテュート 訳:山﨑康司

思いを伝えることは難しい。 大学では文学部ではありましたが、レポートでの文章の構成等はめちゃくちゃだったし教わった覚えすらありません。世に出ても、上司に報告するとき、喋りつつ「俺はいま一体なにを喋っているんだ?」と感じつつ報告することも一度…

理想図は美しいも導入は相当厳しい |『キャプランとノートンの戦略バランスト・スコアカード』ロバート・キャプラン、デビッド・P・ノートン 監訳:櫻井通晴

期末期初の悪夢 期末期初になると頭を悩ませることがあります。自分の評定についてであります。 人事課は”SMART(Specific/Measurable/Attainable/Related/Time-bound)に基づいてお願いします”、”会社の施策にあった目標を設定してください”とか言いたい放題…

大人になってからの自発的な勉強こそが勉強 | 『勉強の価値』森博嗣

本作ではないのですが、先日、娘がやっていた国語の問題で森博嗣氏の論説が出てきました。娘の回答は散々でしたが、筆者の作品は読んだ事がなく、氏に興味を持ちました。その結果、氏の小説と本作を購入したものです。 lifewithbooks.hateblo.jp ということ…

精神論ゼロ!理性的で完璧な若者の「確かに」な勉強本 | 『シンプルな勉強法』河野玄斗

アホ高校生の息子のために、今年はこれまで勉強法の本を5,6冊ほど読んできました。テクニック集や体験談、人生論的なものなど、参考になるものは多かったです。 ただ、サラリーマン的な仕事術の観点でいうと、私はこの本が一番だと感じました(こどものため…

無料なのは別著作への導入ゆえ? |『BEST VERSION OF YOURSELF』 JIM KWIK

James Altucherという方のポッドキャストを以前聞いていました。そのゲストで著者が出ており存在を知りました話しぶりはなかなかに面白く、かつアジア系なので印象に残っていました。 そんな著者の名前をAmazonで打ち込んでいたら本作Kindle版でタダ!という…

ミドルおやじの人生見つめなおしに効きそう | 『50歳からの勉強法』 童門冬二

先般、一時帰国中に見舞う予定であった叔父を亡くしました。末期ガンでした。享年78歳。旅行を愛し、50代で脱サラし、居酒屋や喫茶店を経営し、やりたい放題(と私には見えましたが)しつつ、最後は奥様に介護され息を引き取られました。 彼の人生を思い返し…

人生やキャリアを考えるヒント | 『悩みどころと逃げどころ』 ちきりん、梅原大吾

忙しさにかまけて読了したままにしておくと、何を書いていたかあっという間に忘れてしまうんですよね。そういう経験は皆さんありませんか? 本ブログの当初の趣旨はそんな風のように消えてしまう私の読書活動に、アウトプットという作業を加えるためのものだ…

ワークライフバランス先駆者の人生談。壮絶 | 『50歳からの生き方』 佐々木常夫

アラフィフの私。窓際であり昇進がなく、その上子供たちが高大へと進学する一番家計的に厳しい時。そんな折、何かの足しにはならないかと本作を手に取った次第です。ちなみに2年半ぶりに帰った実家で親父が初期の痴呆であることがわかり(私の勤務先を毎日聞…

おすすめ!孤独と向き合いつつ、自分の道を歩むための本 | 『ミライの武器』 吉藤オリィ

先週、子供の学校見学に幾つか行ってきました。最近は高校でも模擬授業をしてくれる所があったりして、近年の学校の変化がよく分かり勉強になります。他方、高校も大学もオープンキャンパスの類はすぐに満席になり、コロナの蔓延と相まってキャパシティを制…

ヒトの認知の癖に気づく |『ファクトフルネス』著:ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド 訳:上杉周作、関美和

会社でとっている電子版の新聞。内容は当地(東南アジア)の日系企業がらみの記事が大半。ただ、毎週月曜日に八重洲ブックセンターでの新書売り上げと文庫売り上げのベスト10が載っており、結構楽しみにしています。そのコーナーに、数年前まあーよく目にし…

逆境を超える企業の背後には骨太なストーリーが。個人の生き方にも示唆に富む作品|『ストーリーとしての競争戦略』著:楠木建

引き続きリモートワークが続いています。先日約2か月ぶりに出社して、会社の本棚に本作が安置されているのにふと気づき手に取りました。GWを利用して読んでみたものです。 戦略という言葉が嫌いです。 これまで勤務していた会社では、どれもが現場感覚の希…

業績評価の本かと思ったら、実践的なPDCAの本でした。|『最高の結果を出すKPIマネジメント』著:中尾隆一郎

年度末、年度初めはちょっと憂鬱です。自己評価・自己査定をしなければならないからです。 シンプルに言えばやったことを淡々と書くだけで難しくはない。でも、自分のやったことがいかにすごいことか、とか、とても秀でた事なのだ、とでも言わんばかりに装飾…

今年一番のインパクト。自分を変えるプリンシプルのつくり方 ― 『PRINCIPLES』著:RAY DALIO

事のはじめはメンターからの一通のLINE。7月の暑いさなか、相変わらずぶっきらぼうに以下の動画リンクだけが送られてきた。 youtu.be 16分の結構長めの動画。見ると、どうやら本のサマリーのようです。 ・・・この本を読めという事だと忖度する。まあ確かに…

アクセルとブレーキを両方踏んでいる。だから変われない。 ―『なぜ人と組織は変われないのか』著:ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー 訳:池村千秋

変わりたい、変わろうと努力している。なのに全然改善できない。そんな思いを抱いたことはないでしょうか。 痩せたいけど、甘いもの・脂っこいものを食べちゃう。勉強しなければいけないけど、携帯見ちゃう。話を聞けるよい父親になりたいのに、また怒鳴って…

基本が分かる中級者向きか。気になる箇所を取り入れて!―『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン 人を引き付ける18の法則』著:カーマイン・ガロ 訳:井口耕二

本友達が紙袋にどさっと本をいれて貸してくれました。その中の一冊です。どんな意図でかしてくださったのかは不明ですが・・・笑 私、趣味と実益を兼ねて、5年程前から英語スピーチクラブみたいなところでスピーチをしております。故に、おおむね話の構成や…

芯ある経営者が良き会社をつくる―『稲森和夫の実学 経営と会計』著:稲森和夫

自分の会社がどうすればよくなるのか。 考え方が古かったり、前例主義だったり、社員の事を考えない上司が多かったり・・・。おそよ社会人として不承不承でも組織で働いている身であるならば、組織のよろしくない面を目の当たりにし、一度ならずもこうした疑…

個別事象の上達本ではないのでやや難あり。中級以上のかたは参考になるかも―『上達の法則』著:岡本浩一

皆さんは上達したいものありますか。 運動、趣味に、英語。どれも上達したいですね。 でも私の場合、一番上達したいものは仕事です。 少しでも効率的に仕事をしてとっとと家に帰りたい。少しでも今の業界や業務の流れを理解し、くそ偉そうで人の話を聞かない…

チームを作り、ビジョンを語り、コモディティ化せずに生き残れ―『君に友だちはいらない』著:瀧本哲史

著者について 元京都大学客員准教授。投資家。麻布高校、東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科助手を経て、マッキンゼー・アンド・カンパニー、その後日本交通へ。2007年より京都大学産官学連携センター客員准教授。2019年死去。(以上殆どが…

本質的過ぎる良書。PDCAを回した後、再読したい―『イシューからはじめよ 知的生産の「シンプルな」本質』著:安宅和人

存在だけは存じ上げていました。ただ、ひねくれものの私は、人気が出るものや皆が欲しがるものについてはデフォルトで斜に構える性質があります。この本も、目の片隅で見ながら、5年後に残っているかねえとシニカルに思っておりました。 読後の感想です。は…

社内でのバリューの出し方。参考にはなるも驚きもなし―『最強のデータ分析組織』著:河本薫

感想 ビジネスアナリシスセンターというあまり耳なれない部署に18年間所属した著者。現在は部署を率いる立場であり、その立場から見た組織論ないしリーダー論といったところか。 会社での位置づけを高める この目新しい組織の会社での位置づけを上げるための…

使えるプレゼンテク!でも初心者は伝える内容を煮詰めてから使ってね―『図解 テレビに学ぶ 中学生にもわかるように伝える技術』著:天野暢子

その分かりやす過ぎる表紙と題名から、つい書店で手に取って購入してしまいました。結論から言うと、なかなか参考になったのですが、表紙の印象に反し、プレゼン上級者向けの本であると感じました。 使える技術は確かに満載 この本では、多くの『伝わる』技…

おい本部、そのノルマ、一体どうやって計算してるんだ(怒)!―『不況を勝ち抜く予算管理ガイドブック』著:芳野剛士

感想 私は怒っている。一体あの予算は何なのだ?出来るわけがない。ぜんたい、本部は予算策定の時はあれを出せこれを出せとかうるさく言うくせに、ひとたび予算を下ろしてくると、その予算の作りについては全く説明しようとしない。そのくせ自分たちの方がエ…

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