海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年はセカンドライフとキリスト教について考えたく!

健康とコンディショニング

運動というクスリで体も心も整える |『脳を鍛えるには運動しかない』ジョン・J・レイティ、エリック・ヘイガーマン 訳:野中香方子

ちょっとした事件がおきました。 なんと、部下が出来ました。 50を目前にし、体も弱ってきて、やる気はもっと弱ってきて、仕事は自分ではなくてマクロ君に大半を任せていたところ、「そろそろオヤジさんの知識を引き継ぐかたも必要かなと」という上司のひと…

上級者向けコンディショニング本 |『食べる時間でこんなに変わる時間栄養学入門』柴田重信

のっけから閑話休題。 外付けHDDが異常を来して、パソコン屋に持っていきました。状況を確認するだけで1万円程度、復旧には場合によって20万円とか高額になるかも、と。 そんなことは嫁から許されそうにないので、コード接続不良だけを確認するべく、コード…

子宮頸がんワクチン騒動を俯瞰する良書 |『10万個の子宮』村中璃子

父:「高校生になったら一番したいことは?」 娘:「素敵な彼ピッピを作って高校生活をエンジョイすること!」 父:「・・・じゃあ、お前、あれだ。セーフセックスに備えて、子宮頸がんワクチンだな」 という、しょうもない会話をきっかけに、娘にはこの4月…

予防的配慮に富んだ脳梗塞本 |『読みやすい、わかりやすい 脳梗塞 35の重要ポイント』森本将史

ごめん、今回も飛ばしてください 先日もまた軽い発作?がありまして。 夕方のジョギングから帰ってきたのですが、どうも体がだるい。一旦トイレに座り込むと明らかに右手の力の入り具合がおかしい。若干酔ったときのような感覚の鈍り。ただし歩けないわけで…

穏健で好印象、効きそう。いい人過ぎてインパクトは弱め |『医師がすすめる少食ライフ』石黒成治

これまで色々な健康系の本を読んできました。 痩せていたいとかスタイルを保つという目的がゼロではなかったのですが、基本はコンディショニングが目的です。サラリーマンたるもの、元気に出社して始業とともにフルスロットルが踏めてなんぼだという信念があ…

絵入りで、文字が大きくて見やすい |『退院後の生活を支える本 脳梗塞の再発を防ぐ』監修:岡田靖

もうこれ、完全に私のためだけの読書で、皆さまの参考になる気がしません・・・。 普通にスルーしてくださればと思います笑。 軽度の脳梗塞の経験者です。 私は幸い、麻痺も残らず、入院もせずに済みました。しかし、一時でも麻痺・呂律が回らなくなる経験を…

コンパクトで理解しやすい脳梗塞入門書 |『詳しくわかる脳梗塞の治療と安心生活』監修:高木誠、四津良平

それは今年の一月二日の夕方でした。 家内の下半身のたるみが伝播して脳までたるんでボケられては困る、などと結構なディスりを吐きつつ家内をコンドのジムに連れていき、共にひとあせ流してジムから出ようとしていたところでした。 私を見る家内の顔がどん…

自らのライフスタイルを見直すきっかけに |『GO WILD 野生の体を取り戻せ!』著:ジョン・J・レイティ、リチャード・マニング 訳:野中香方子

『無事これ名馬なり』・・・日々仕事に臨むに際し、体調・コンディションには気を付けています。 30歳そこそこで立て続けに手術・入院を繰り返したこともありますが、それよりも40過ぎに出会ったメンターからの影響が大きかった。 「残業しなければ8時間程度…

オルタナティブ情報として有用 |『視力を失わない生き方』著:深作秀春

こういう本を読んでいるとジジ臭い感じがしますね(ジジイに近づきつつあるので仕方がない)。30歳を過ぎて網膜剥離にかかり手術、50近くになり周囲の同年代に等しく私にも老眼が訪れつつあります。海外にいて言葉が不自由である中で病気に対応するためには…

食材の糖質を個別に確認することで見えてくるものがある―『食品別糖質量ハンドブック』著:江部康二

糖質制限ダイエット、皆さん試したことありますか? 私も試してみて効果を得ましたが、極端な反応も多いような気がします。ラーメンの麵残すとか、牛丼のご飯残すとか。極端だからこそニュースになるのだとは思いますが、やりすぎじゃないかなとも感じます。…

自己認知・コンディショニングの一環としてのマインドフルネス―『世界のエリートがやっている最高の休息法』著:久我谷亮

正直言うと、ビジネス書が苦手です。「最高の」とか「ハーバード流」とか、そういう形容詞がついている、まず避けます。私の第一の反応は「うさんくさい」です。 とはいえ、最近、マインドフルネスとかレジリエンスとかよく聞きます。私はヨガが好きなのです…

おすすめしづらいアーユルヴェーダ健康本―『毒を出す食 ためる食』著:蓮村誠

以前スリランカに旅行に行ったとき、あー、アーユルヴェーダやってみたいなぁと思いました。自然というかナチュラルな雰囲気、ヒンドゥとかの宗教・神話・文化的な香りも嫌いでないし、と。ただその時は子どもも小さく放っておくこともできず、アーユルヴェ…

ダイエットの本というより生理学と歴史(人類進化)の本!?カラダを真剣に考える人には超おすすめ―『炭水化物が人類を滅ぼす』著:夏井睦

これまで体形維持には大いに悩んできました。 30代の頃は自称ふとマッチョ・はたから見れば中年デブというナリで、とにかく運動をすること以外は自分をコントロールをすることはできませんでした。40歳頃から食事量を減らすことで7-8kg程度のダイエットに成…

コロナ禍の今、全てを信ぜずとも一読の価値あり―『ワクチン不要論』著:内海聡

読了後、その晩眠れなくまりました。 この春より親元を離れ、祖父母と同居する息子のことが気になったからです。小学校3年から中学卒業まで海外に居た息子は、その間ワクチンは全く接種しませんでした。高校入学にあたり、学校側からのお便りでこれを受けて…

がん患者が自己決定権を失わないための啓蒙書―『抗がん剤だけはやめなさい』著:近藤誠

プライベートな話ですみません。祖母は乳がん、祖父は皮膚がんの末に亡くなりました。母も乳がんを経験し、父は胃がんで胃の2/3を切除。自分は左の耳下腺(耳の下に位置する唾を出す器官)に腫瘤ができて耳下腺ごと切除しました(30歳ちょいすぎで)。 国立…

糖質制限の良さを明快に説明。読み返してより理解したいコンディショニング名著―『ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか』著:宗田哲男

概要 産婦人科医宗田哲男氏による著作。糖質制限を推奨し、ケトン体エンジンを活用することを主張。自身の糖尿病の経験、妊娠糖尿病への対応、また学会との摩擦等、これらを背景に本書を上梓してことにより説得力のある仕上がりとなっている。 感想 衝撃を受…

太る仕組みを易しく教えてくれる(健康エッセイ風)―『人はなぜ太るのか 肥満を科学する』著:岡田正彦

活動制限令が続き、外出できずに、家のものをポリポリ食べているうちに少し体重が増えてきました。30代初頭で何度か入院をして以来、健康には気を付けていたつもりですが、人間ですので気も緩みます。 そういう時には本を読んで反省することにしています。こ…

コレステロールだけではない。自分の体は自分で守ろう―『日本人はコレステロールで長生きする』著:田中裕幸

かつて内海聡氏の著作で参考文献として挙げられており、興味が湧き、本書を買い求めるにいたりました。 lifewithbooks.hateblo.jp lifewithbooks.hateblo.jp 内海氏は医師でありながら、いわゆる「陰謀論」的な書きぶりが目立つ作家ですが、言っていることは…

概要は理解できるも実践と実感は難しいか―『スタンフォード式 疲れない体』著:山田知生

概要 米スタンフォード大スポーツ医局でアソシエイトディレクターとしてアスリートのサポートを10年以上に渡り行ってきた山田知生氏によるコンディショニング本。疲れからの回復法や疲れづらい体づくりを提唱している。 感想 無事これ名馬なり。30歳前後で立…

真面目です!大便から考えるコンディショニング―『大便通』著:辨野義己

本の概要 理化学研究所所属の辨野氏による便と大腸についての入門書。便に関する知識、自らのうんこ相手の研究談、そしてオヤジギャグを取り混ぜ、腸の仕組み・腸にまつわる病気の原因と対策・腸内細菌研究とテイラーメイド医療への可能性等について幅広く論…

脳は鍛えられる!(内容は総花的)―『脳を最適化するブレインフィットネス完全ガイド』著:アルバロ・フェルナンデス+エルコノン・ゴールドバーグ+パスカル・マイケロン

脳を最適化する ブレインフィットネス完全ガイド 作者:アルバロ・フェルナンデス,エルコノン・ゴールドバーグ,パスカル・マイケロン 発売日: 2015/10/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) 本の概要 米国の脳科学リサーチ会社関係者とニューヨーク大学の脳医…

嗜好は崩しがたいが一読の価値あり-『なぜ「牛乳」は体に悪いのか』著:フランク・オスキー

なぜ「牛乳」は体に悪いのか ―医学界の権威が明かす、牛乳の健康被害 (プレミア健康選書) 作者:フランク・オスキー 発売日: 2010/08/06 メディア: 単行本 一牛乳信者です。読後は、やはりそうなのかなあという複雑な心境です。憧れていた人にダークな裏があ…

実は「生き方」を問う本-『医学不要論』著:内海聡

医学不要論 (廣済堂新書) 作者:内海 聡 発売日: 2018/03/28 メディア: 新書 医療がビジネス化し、人を治療するよりも寧ろ人に病気を与えている。投薬もワクチンも、輸血も、手術も、実は大きな利権と絡んでおりしかも効果は大きくない。身の回りの製品や生活…

ダイエット本としては威力高い。コンディショニング本としてはやや疑問-『空腹をチャンスに変えるナグモ式食べ方革命』著:南雲吉則

「空腹」をチャンスに変える! 南雲式食べ方革命 (1日1快食で20歳若返る!) 作者:南雲 吉則 発売日: 2012/09/08 メディア: 単行本(ソフトカバー) この本はダイエット本としては威力は相当高いというのが実感です。痩せます。 しかしながら、社会人が体調管理…

眠気のない体でダルさとサヨナラ+能率爆上げ!-『睡眠と覚醒 最強の習慣』著:三島和夫

かつてないほど頭が冴える! 睡眠と覚醒 最強の習慣 作者:三島 和夫 発売日: 2018/09/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) 健康系の本を読むと、大概、食事・運動・睡眠が重要だ、と書いてあるのをよく見ます。でも睡眠に関する本は意外と少なく、私もこれま…

うつだけではなく、コンディショニングにも!-『脳から「うつ」が消える食事』著:溝口徹

脳から「うつ」が消える食事 (青春新書INTELLIGENCE) 作者:溝口徹 出版社/メーカー: 青春出版社 発売日: 2010/07/02 メディア: 新書 非常に興味深く読めました。 著者は栄養学的アプローチを唱道する医師。私はかつて同氏による『「疲れ」がとれないのは糖質…

ありきたりの内容-『甘い物は脳に悪い』著:笠井奈津子

甘い物は脳に悪い (幻冬舎新書) 作者:笠井 奈津子 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2011/09/30 メディア: 新書 読了後、というより読んでいる途中から、この本の感想はどう書くべきか迷っていました。 Amazonの他のレビュアーの方がおっしゃる通り、内容は…

万能処方箋としてのエクササイズ-『脳を鍛えるには運動しかない』著:ジョン・レイティ

脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方 作者:ジョン J. レイティ,エリック ヘイガーマン 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2009/03/20 メディア: 単行本(ソフトカバー) 知人に教えてもらってから三度ほど読みましたが、これは…

サーチュイン遺伝子について学ぼう-『老けない人は腹七分め』著:古家大祐

老けない人は腹七分め 若返り遺伝子が活性化する食べ方 作者:古家 大祐 出版社/メーカー: マガジンハウス 発売日: 2012/02/09 メディア: 単行本(ソフトカバー) 若々しくありたい。 午後の昼下がり、テレビショッピングで宣伝しているサプリの話ではないで…

希望の書か絶望の書か?-『医者とおかんの「社会毒」研究』著:内海聡

医者とおかんの「社会毒」研究 作者:内海聡 出版社/メーカー: 三五館 発売日: 2013/10/23 メディア: 単行本 読後にあらゆる食べ物、商品に過剰反応してしまう 筆者のことはユータス・マリンスの医療殺戮という本で知りました。医学界や製薬業界を批判する本…

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