思想系
哲学を好きな自分が好き? 大学、大学院と哲学をやった割には哲学を知らない(というか分からなかった)私。いまだに淡い憧憬を持ち続けています。 他方で自分を疑うようにもなりました。 若い頃よく単館上映映画をよく見ていたのですが、自分が映画好きだっ…
皆さんこんにちは。 うちの会社、始業は8:45なのですが、週3ある出社日はいつも7:00くらいに出社します。朝早く何やっているのかというと、昨年末に読んだ『メモの魔力』を片手に1000本ノックならぬ1000問自己分析をしています。 50前のおっさんが今更?な感…
皆さんこんにちは。 今回は哲学の本です。今年一時帰国をした際に持って帰ってきた本。処分しようかなと思ったけど、これはもう少しとっておくことに決定。自分で読んでもまだ面白いし、他人にあげても喜ばれるかもしれない。 読後なんだか興奮してしまい、…
昨年、まだ娘が中三であったときに購入した本作。 娘はキコクというくくりで、日本語力も英語力もどちらも未熟なローティーンでしたが、国語ではとりわけ論説文が苦手でした(多分今も)。大学受験でも往々にして出題されますが、小難しい日本語論、日本文化…
この前、高2の息子がオンラインでクラスメートとディスカッションをしていました。お題は『動物園は廃止するべきか?』 そしてマイク越しにムスコが喋った言葉に耳を疑いました。 『いや、ピーター・シンガーの議論もさあ、slkdurfap〇▽&^%#@$E』 むむ…
ニーチェ。皆さん読んだことありますか? 実は私は初めてででありました。 何となく中二病、のイメージがあったんです。自意識やプライドが高く、劇的で劇画的。著作のなかの「神は死んだ」「ルサンチマン」などの言い回しは、哲学に関心のない方でも耳にし…
いやあ、これはすごい考えでした。読中もむむぅと唸りがとまりませんでした。 なお筆者は哲学・現代思想が専門であり、本作は言わば「夢」を語ったもの、と注意書きをしています。 どういうものかというと、、、 「民主主義後進国から民主主義先進国への一発…
総評 この本はアメリカ史?についての本です。しかし、焦点を当てるのはむしろアメリカの歴史のダイナミズムの下に隠れる宗教の強さ。あるいはこうも言えるかもしれません - 宗教という隠れ蓑にひそむ人間の汚さ・狡さ。 いずれにせよ、イデオロギーは人を…
21世紀をいよいよ迎えるという1990年代、若者文化の分析と小難しい言い回しを手に登場した氏。一世を風靡した感がありましたが、当時高校・大学時代を過ごした私は(つまり若者です)「けっ、俺の事なんか分かられてたまるか」とばかりに見向きもしませんで…
世界史で宗教改革になると必ず出てくる著作です。本棚で10年以上積読になっていることに薄々気づいていましたが、手元の日本語の本がなくなってきて(海外だとこういうのが面倒)、渋々読みだしてみた次第です。 ・・・ 世界史や思想史で頻繁に言及される本…
今から約10年程前の作品。あのころは非常に盛り上がっていたように思います。コロナやオリンピックで騒がしい昨今、古本屋に並んでいた本作に、ブームは完全に去ったと判断し、そろそろ読んでみようと思い手に取りました。 しかしまた長いタイトル。原題は”J…
とある図書館で処分品として一冊30円程で売っていて購入しました。村上氏は科学史、科学哲学とか、そういう分野を研究されている方で東大とかICUで教えていらっしゃった方。科学論をテーマに現代文の問題で取り上げられることも多いですね。 読みましたがこ…
同調圧力の強い社会、本音が言いづらい組織。 集団にいても疎外感を感じたり、本音でめいいっぱい喋れたらどんなに清々しいかと、時に良く夢想したものです。 しかし本書を読んだ後、ちょっと考えを改めました。 出来るだけ本音を喋るという倫理戦略は意外に…
ヒトコト概要 東京大学大学院総合文化研究科教授による、哲学対話のススメ。 感想 語り口はやさしいのですが、まとめるとなるとなかなか難しい作品です。プロローグとエピローグを何度も読んでどうまとめようか呻吟しました。 で、結局筆者が言いたいのは、…
本の概要 日本の現代思想のトップランナー(と私が勝手に思っている)東氏の作品。 インターネットによって世界はより近くより便利になった反面、世界はより固定化されてしまった(リコメンド機能やサジェスト検索)。そのような閉塞感に対し、旅という”未知…
ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書) 作者:橋爪 大三郎,大澤 真幸 発売日: 2011/05/18 メディア: 新書 しばしばキリスト教は西洋文化の起源の一つだから勉強した方がいいという。現状のすべてをキリスト教一つに還元はできないと思うが、確かに今ある多くの…
マンガ旧約聖書3 - 士師記/サムエル記他 (中公文庫) 作者:里中 満智子 発売日: 2014/08/23 メディア: 文庫 前作の1と2とあわせて購入し、これが最終巻です。神と信者というバイラテラルな関係から、王を頂きその下に民が居る形をとっている時代の話です。 li…
マンガ旧約聖書2 - 出エジプト記他 (中公文庫) 作者:里中 満智子 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2014/07/23 メディア: 文庫 教養を深めたいとの思いで購入しました。 洋ものは文学、映画、その他ちょっとした雑文を含め、聖書(旧約新約)をベース…
動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書) 作者:東 浩紀 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2001/11/20 メディア: 新書 日本哲学界の若手スター(と私が勝手に思っている)東氏の著作。 副題がオタクから見た日本社会とある通り、一見…
マンガ旧約聖書1 - 創世記 (中公文庫 S 26-1) 作者:里中 満智子 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2014/06/21 メディア: 文庫 かつて日本には漫画に対する偏見は根強いものがありました。学校の先生にもマンガを読むと馬鹿になると至極当然のように言…