海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年はセカンドライフとキリスト教について考えたく!

陰謀論・インテリジェンス

金融系ユダヤ陰謀論(やや不満がのこりました) ―『金融の仕組みは全部ロスチャイルドが作った』著:安部芳裕

いわゆるユダヤ陰謀論をコンパクトにまとめたものです。タイトルにもある通り金融の内容に比重が重いのが特徴だと思います。 お金の仕組みについては面白い意見かと ユダヤ陰謀論の系譜にあたる本だと思いますが、これまでの陰謀論と比べて新味が感じられる…

内容に新味はない陰謀論も、時宜にかなう考える材料に―『医療殺戮』著:ユースタス・マリンス 訳:天童竺丸 監修:内海聡

以前読んで驚きと共に妙な感激(“そうだったの?知らなかった!的な”)を覚えた陰謀論。コロナ禍の下、改めてどんな内容であるか確認したく再読してみました。 再読後の感想は、イマイチ微妙、という感じです。 医療をはじめ社会に溢れる欺瞞を暴いて見せて…

米国陰謀論を原書でよんで死んだ話―『The FEDERAL RESERVE CONSPIRACY』著:EUSTACE MULLINS

陰謀論は好きです。ただ、わざわざ原書で読む必要もなかったな、と読後に後の祭り的後悔。いや、大変疲れました笑。 内容はFRBの設立とその仕組みについてなので、金融知識についても相応の知識が求められるものでした。英語も難しかったです。 章立てはすべ…

日本の将来が心配・・・―『アメリカに潰された政治家たち』著:孫崎享

陰謀論チックですが、本当にアメリカって怖い国だと思います。 別にアメリカ人一人ひとりが怖いというわけではありません。寧ろ知人にはいい人が多いし、ダイナミックで素敵な国だと思います。しかし、国家として国益を優先するとき(国家として当然のことな…

まっとうな国際政治の本―『これから世界はどうなるか』著:孫崎享

皆さん都市伝説ってどう思います? 私なんかは、下らないとか言いつつ、ついつい引き込まれてしまいます。 さて、実は私は陰謀論とか結構好きです。なんか都市伝説と似ていませんか。今のご時世ならば(不謹慎ながら)コロナはどこぞの国が作った人工ウイル…

コロナ禍の今、全てを信ぜずとも一読の価値あり―『ワクチン不要論』著:内海聡

読了後、その晩眠れなくまりました。 この春より親元を離れ、祖父母と同居する息子のことが気になったからです。小学校3年から中学卒業まで海外に居た息子は、その間ワクチンは全く接種しませんでした。高校入学にあたり、学校側からのお便りでこれを受けて…

半世紀前のスパイ活動の実状!イギリスのエリート官僚らの様子も面白い―『スパイキャッチャー』著:ピーター・ライト 監訳修:久保田誠一

スパイ映画と言えば、一種もう固定したジャンルとして成立しています。最近で言えばKingsman、ちょっと昔だとMission Impossible、さらには古典ともいうべき007等が挙げられます。日本では縁遠い諜報機関ですが、世界じゅうに存在しています。イギリスのみな…

信じるかどうかは別として、調べる足掛かりとして―『日本が売られる』著:堤未果

感想 これまで読んだ堤氏の著作は米国事情・米国発のグローバル企業の話が中心の感がありました。今回はフォーカスが日本であり、一層問題意識をもって読むことができました。 今回の著作のサマリは、日本政府の訳のわからん愚行によって日本の生活インフラ…

状況証拠を丹念に積み上げた新自由主義批判―『政府は必ず嘘をつく 増補版』著:堤未果

筆者について ジャーナリスト。米国留学後、アメリカ野村證券勤務時に9.11を目の当たりにし、ジャーナリストへ転向。『ルポ 貧困大国アメリカ』は77万部を超えるベストセラーに。以降多くの著作を発表。ちなみにHIV訴訟で有名になった参議院議員川田龍平氏は…

往時のスパイ活動の様子が生々しい。考えるヒントも多い―『GHQ 知られざる諜報戦 新版ウィロビー回顧録』著:C.A.ウィロビー 監修:延禎

概要 第二次世界大戦終了後、マッカーサー率いるGHQの下で、G2と呼ばれる諜報活動を担うグループを統括したウィロビー氏による回顧録。史実と異なる回想については監修者の延禎氏が丁寧にコメントを入れている。なお延禎氏は本文中にもある通りGHQの別チーム…

前半はやや鼻につくも、後半は熱いインテリジェンス論―『インテリジェンス 武器なき戦争』著:手嶋龍一、佐藤優

本の概要 諜報活動(インテリジェンス)に関する入門書。インテリジェンスの概要と、政治や外交での利用のされ方を実例ととに紹介。対談形式であるため、書きぶりはライトで読みやすい。著者は元NHKワシントン支局長で現在作家の手嶋龍一氏と、元外務省職員…

田中角栄についての資料的価値の高いドキュメンタリ作品―『決定版 私の田中角栄日記』著:佐藤昭子

本の概要 昭和最大の疑獄事案であったロッキード事件で逮捕された田中角栄氏。その秘書を長年に渡り務めた佐藤昭子氏によるドキュメンタリ的作品。自らの日記を紐解きつつ稀代の政治家であった田中角栄氏の素顔を浮かび上がらせる。 感想 当初はロッキード事…

米国が操る日本、乗っかる政治家・裁判所・マスコミ―『冤罪 田中角栄とロッキード事件の真相』著:石井一

本の概要 ロッキード事件で日本の政治の表舞台から去ることを余儀なくされた、元内閣総理大臣 田中角栄。希代の天才政治家であった田中は本当に悪かったのか?実際の罪状はどのようであったのか?否、田中は米国に、そして仲間のやっかみによって葬られたの…

元外交官による国際政治の読み方。でも一般的には陰謀論か―『国難への正体 世界最終戦争へのカウントダウン』著:馬渕睦夫

本の概要 元ウクライナ大使の馬渕氏によるグローバリズムへの警鐘とその背後の存在を明らかにする意欲作。プレジンスキー(政治学者、カーター政権の大統領補佐官、ユダヤ人)、キッシンジャー(政治学者、ニクソン・フォード両政権で指揮、ユダヤ人)、グリ…

儚いなと感じたスパイの自伝-『理想はいつだって煌めいて、敗北はどこか懐かしい』著:史明 構成:田中淳

100歳の台湾人革命家・史明 自伝 理想はいつだって煌めいて、敗北はどこか懐かしい 作者:史明,田中 淳 発売日: 2018/12/17 メディア: 単行本(ソフトカバー) 2019年の夏過ぎにYahoo!ニュースで紹介されており気になって購入、しばらく積ん読していました。…

陰謀論色濃すぎて。。。-『カナンの呪い 寄生虫ユダヤ3000年の悪魔学』

新版 カナンの呪い 寄生虫ユダヤ3000年の悪魔学 作者:ユースタス・マリンズ 出版社/メーカー: 成甲書房 発売日: 2015/06/20 メディア: 単行本(ソフトカバー) 独自すぎる世界観に圧倒されまして。。。 世に陰謀論と言いますが、一体どういうものでしょうか…

希望の書か絶望の書か?-『医者とおかんの「社会毒」研究』著:内海聡

医者とおかんの「社会毒」研究 作者:内海聡 出版社/メーカー: 三五館 発売日: 2013/10/23 メディア: 単行本 読後にあらゆる食べ物、商品に過剰反応してしまう 筆者のことはユータス・マリンスの医療殺戮という本で知りました。医学界や製薬業界を批判する本…

私の好きな方向性、だけど論拠がいまいち。。。『3日食べなきゃ、7割治る!』著:船瀬俊介

新装版 3日食べなきゃ、7割治る! 作者:船瀬 俊介 出版社/メーカー: ビジネス社 発売日: 2018/01/06 メディア: 単行本(ソフトカバー) うーむ、もったいないなあと思いました。 世の中には本当に多くの健康本が溢れかえっています。ダイエット本から始まり…

人類の進化が現代食に追いつかない!?~『「いつものパン」があなたを殺す みんな大好き!パン、パスタ、シリアル・・・の真実』著:デイビッド・パールマター、クリスティン・ロバーグ(訳:白澤卓二)

「いつものパン」があなたを殺す: 脳を一生、老化させない食事 (単行本) 作者:デイビッド パールマター,クリスティン ロバーグ 出版社/メーカー: 三笠書房 発売日: 2015/01/16 メディア: ハードカバー なぜ炭水化物が良くないのか、それは人類進化の過程では…

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