スポーツ栄養指導者による、一般の人向けにピークの作り方を説く本。「動いて・食べて・寝る」というアクティビティのうち、食べることをメインにフォーカスしている。私がこの本でよいなと思ったことは二つある。一つは、必ずしも自分の思い通りに時間がコントロールできないサラリーマン向けに、セカンドベストについても提案していること。時に我々は完璧に物事を進めたくなるもので、完璧にできないなら全くできない(しない)という選択を取りがちだが、この本では、よりベターな選択をできるようなノウハウを提案し、決して完璧を目指さないところ。例えば良くないとわかる宴席での食事でも、から揚げより焼き鳥を選ぶ、や、スイーツを我慢してストレスをためるなら、時に甘味の摂取も許容しようと説く点など。二つ目に、食べ物とそれに含まれる栄養素、そして栄養素の働きを詳細に解説している点。栄養学的な裏付けが豊富。例えば、コーヒーの摂取はビタミンCの消耗を促進させるため、飲みすぎに注意するなど。
一般読者であるため、学問的な裏付けを検証するべくもないが、平易な形で我々が日々行う食べるという行為からパフォーマンスをあげるという切り口は私にはとても好感を持てた。
評価 ☆☆☆☆
2019/11/1
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