海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年は世界史と英語を勉強します!

人類の進化が現代食に追いつかない!?~『「いつものパン」があなたを殺す みんな大好き!パン、パスタ、シリアル・・・の真実』著:デイビッド・パールマター、クリスティン・ロバーグ(訳:白澤卓二)

なぜ炭水化物が良くないのか、それは人類進化の過程では未だに異物だから(本の題名はオーバーだけどマスト、読んで!)

 

炭水化物ダイエットが巷を賑わして以来、炭水化物は大いに悪者として取り扱われてきました。確かに炭水化物を抜くと体重は落ちていくけど、お米の国に育った40代のおじさんとしては世間の行きすぎな勢いとともに、本当に炭水化物が良くないのかそのロジックが知りたいと思っていました。

 

ありました。それがこの本です。一年に一冊も本を読まない家内の本のコレクションから発見。早く教えてよ・・・

 

著者は米国の神経科医。30年間の臨床研究や日々の診察等からまとめた考察の集大成。多くの症例や事例からグルテンと各種の病気との因果関係を明らかにしています。またコレステロール悪玉説を大いに喝破しています。内容は本書に譲りますが、とにかくグルテンが怖くなります。

 

グルテンが含まれるパンはとてもおいしい。だから食品会社もこぞってグルテンが多く含まれるような穀物に品種改良してきた。しかし、その結果我々祖先が自然界でとって食べてきた穀物とは大きく変化した食物相が出来上がってきたのです。それが現在の加工食品です。こうした加工食品はその精製のゆえに体への吸収が早く、体へのインパクトが大きい場合がある(血糖値スパイクとか)一方で、自然ではない故、アレルギー様反応を示すこともあるわけです(グルテン過敏症やセリアック病)。

 

最終的に筆者はグルテンフリーをはじめ加工食品を食べない・低糖質ダイエットを勧め、食事・運動・睡眠という穏健な健康指南を提唱して着地します。

 

全体的にはエビデンスや症例が豊富なことからなぜグルテンフリーや低炭水化物が良いのかが非常によくわかりました。皆さんにも是非読んでほしい内容です。

 

一つ改善点は題名です。原題は『Brain Grain』であり、グルテンが脳に及ぼす影響が大きく示唆されていますが、出版社の策略なのか、センセーショナルすぎる薄っぺらなタイトルになってしまっています。より売れるかもしれませんが、健康に真剣な人に本が届かなそうな気がしてなりません。

 

ちなみに、個人的にはこうしたグルテン過多のパンが生まれた背景として単にうまみを増すためではなく陰謀論的な背景を考えてしまいました。同様にコレステロール悪玉説とコレステロール降下剤の病気への効果のなさから製薬会社の陰謀を感じます(興味がある方はユータス・マリンスをお読みください)。

評価 ☆☆☆☆☆

2019/11/23

「いつものパン」があなたを殺す

デイビッド・パールマター/クリスティン・ロバーグ 三笠書房 2015年01月16日
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