海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年はセカンドライフとキリスト教について考えたく!

ショートストーリー、デキる社会人になる方法-『どんな仕事でも必ず成果が出せる トヨタの自分で考える力』著:原マサヒコ

どんな仕事でも必ず成果が出せる トヨタの自分で考える力

どんな仕事でも必ず成果が出せる トヨタの自分で考える力

 

 

のっけから自分の話をします

私のことで済みません。

 

プライド激高、学歴チョイ高、仕事力低、というサラリーマンでした(今はやや改善したと思っています)。2回目の転職を40歳で経験しましたが、当時の上司が7つ下の子でした。その子に目茶目茶しごかれました。彼の仕事力は半端なく、自分にも他人にも厳しい人でした。

 

私は家族もいるし、子供もいるし、もうここで失敗できないなあと午前1時くらいに仕事が終わらずオフィスで呻吟しているような時代があり、その時にこの本を買いました。もうとにかく、どうすれば自分のミスがなくなるのか、どうすればもっと効率的になれるか、どうすれば人に意見したときにすんなり受け入れてもらえるのか、とかそういう事ばかり考えていました。

 

 

今、彼のおかげもあり順調に仕事をしていますが、改めてこの本を読むとまだまだ自分は足りないなあと思い知らされます。例えば改善志向。私も仕事で日々効率化を考え実行はしていますが、「モノを探すのは無駄な動作」(P.27)とか結構あることを思い出しましたし、「何でもかんでも手あたり次第に改善するのではなく、順序」(P.64)も大切である点、即ち、自分の周りから始まり、それを周囲に広め、果ては業務の在り方全体をも改善するという視野の広がり、こういうのも心に響きました。私は、基本ノウハウをため込んでいるのですが、こう考えていました。俺の改善法を周りに教えたって誰も聞かないし、給料も上がらねえしとか。器が小さくてごめんなさい笑。明日からちょっとみんなにシェアしてみます。

 

で結局この本の内容は?

この本は主に若手から中堅向けの本です。30前後くらいまでの人を対象にしていると思います。仕事のやり方、思考法、プロセス等、言わばトヨタ方式の考え方が物語形式で語られます。物語形式と言いましたが、小説の形になっています。IT企業の営業部が舞台で、そこで起こる事件をトヨタからやってきた役員がヒントを与えて、社員が問題をクリアし成長していくというものです。面白いので一日二日で読み終わると思いますが、語られている内容は体得するのが簡単ではないものです。

 

実際には会社の物事やフローなどを変えるとなると政治とか、タイミングとか、組織とか、より対人的スキルが必要になるかと思いますが、若手が自分をより向上させようとするためには非常に良い入門書だと思います。他方私のように中年以降の方にもおすすめです。自分のやり方を当然のごとく思っていたりするものですが結構できていないものです(私だけですか!?)。そうした気づきを与えてくれる良書だと思います。

 

評価 ☆☆☆☆

2019/12/28

トヨタの自分で考える力

原マサヒコ ダイヤモンド社 2015年07月
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