海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年は会計と英語を勉強します!

血糖値スパイクを学ぶための入門書-『脂肪と疲労をためるジェットコースター血糖の恐怖』著:麻生れいみ

 

炭水化物ダイエットという単語は、ダイエットをしていない人でも耳にするかと思います。関連して、血糖値スパイク、あるいは当書のタイトルにも使われているジェットコースター血糖という単語も聞くようになりました。

 

この本は、そんな血糖値センシティブな中年以降を主なターゲットとして狙って書かれた血糖値対策本だと思います。

 

特筆すべきはそのシンプルな構成です。三部構成となっており、①理論②体験談③レシピとなっています。①理論では糖質と血糖値の関係、ケトン体生成について、またダイエット中に注目するべき徐脂肪量の考え方等が解説されています。②では糖質ダイエットに成功した方々の体験記が書かれており、興味をもって読めます。③のレシピでは、外で働き外食もコンビニも日常にある方を意識して書かれたレシピ集で、恐らく多くの方がああこれならできるかもと思うのではないでしょうか。

 

これ以外にも、全体的に現代人に配慮した書きぶりに筆者の優しさを感じます。上記のレシピの前に一週間どのように絶糖、減糖をしてゆくかの導入法が書かれていますが、外食ならファミレスや居酒屋などでご飯抜きを頼めるようになど、なるべくなるべく減糖生活を送れるような工夫がシェアされています。

 

これに対して私は、いくつか物足りないと感じました。糖はどこまで悪いのかについてもっと掘り下げてほしかった。筆者も一日20-40g程度は取ってよいと書いているが、ひょっとすると一日20-40g取るべき、と表現するべきなのではないか。この本を読んだ人なら、とりわけ真面目な人に限って、100%糖分を取らないように努力してしまうと思う。仮に糖分を完全に絶った時どういう影響があるのか。糖分の機能や必要性を認めて書けばより公平で説得力のある書きぶりになったのかもしれません。

 

また上手な炭水化物の取り方についてももう少し書かれていれば嬉しかった。私はお米大好きですが、白米よりも玄米だと血糖値の上りが緩やかとか(いや、知りませんよ)、コーンとジャガイモはどちらの方が血糖値上昇が緩やかで食物繊維が豊富かとか。筆者は栄養士ですし、こういうのは得意なのではと思うのです。

 

いずれにしてもこの本は血糖値スパイクについてはまとまっており、入門書としてはよいかと思います。理論的な背景に興味がない人でもダイエット本として読めます。新書の欠点である制約されたボリュームという点で、深い議論はできないのですが、血糖値関連書の入り口として読むのにはよろしいかと思います。

評価 ☆☆☆

2019/12/06

脂肪と疲労をためるジェットコースター血糖の恐怖 人生が変わる一週間断糖プログラム

麻生 れいみ 講談社 2017年04月21日
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