海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年はセカンドライフとキリスト教について考えたく!

ありきたりの内容-『甘い物は脳に悪い』著:笠井奈津子

甘い物は脳に悪い (幻冬舎新書)

甘い物は脳に悪い (幻冬舎新書)

 

 

読了後、というより読んでいる途中から、この本の感想はどう書くべきか迷っていました。

Amazonの他のレビュアーの方がおっしゃる通り、内容は特段新しくもなく、フォーカスもいまいち定まらず、タイトル通りでない内容、決断力や判断力を高めるためにはビタミンB群、ストレスにはビタミンC等々、小見出しや表現が誤解を招きやすいところも散見されます。

 

他方、この本を読んでいて、目の付け所がいいなと思ったところも二点あります。

 

一つはゼロカロリー食品やソーセージなどに含まれる保存料について警鐘を鳴らしている箇所です(P.22, P122)。保存料は栄養素の吸収を妨げるとありますが、この方向を突き詰めていき、例えばソーセージ一本食べると、そこからとれる栄養素ほにゃららは3割しか吸収されない等と言ってもらえれば私は非常に興味をもって読むと思います。

 

もう一つは小さい子どものいる家庭での食事についてです。ご主人が朝食を食べないのはありがたいとうそぶく奥さんの話(P.48)や単身赴任で生活をコントロールしやすい方の話(P.50)がありますが、ここはいいところに目を付けていると感じました。

個人的には子供が小さいパパママ家庭が一番体調管理がしにくいのではと感じています(子どもの食事にあわせる・もったいなくって残りを平らげる等々)。そこで、ここにフォーカスを当て、作りすぎない・食べ過ぎない料理・レシピ・工夫などがあれば知りたいなあと思いました。

 

私もかつて結婚し子供を授かったのち激太りし、現在のベスト体重より8kgは重い体重になりました。当然頭も体もキれません。

 

纏めますと、タイトルから糖分制限をしたい方にはあまりお勧めできません。他にも良い本があります。ただ、たまたま家にあった(私はこれです)、時間がある、という方は読んでみても良いかもしれません。

 

評価 ☆☆

2020/1/31

甘い物は脳に悪い

笠井奈津子 幻冬舎 2011年09月
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