海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年はセカンドライフとキリスト教について考えたく!

むしろ若手が反面教師的に読むと良い-『40歳からの仕事術』著:山本真司

40歳からの仕事術 (新潮新書)

40歳からの仕事術 (新潮新書)

  • 作者:山本 真司
  • 発売日: 2004/03/01
  • メディア: 新書
 

 

題名からして30代後半から40代の方が手に取って読まれると思います。

はい、私、40代半ばのおっさんです。

 

ドンピシャ世代。端的な感想は、いまいちです(厳し目で済みません)。古い、そして単純。

 

10年以上前の本を今更読んで古いというのも申し訳ない。また身も蓋もない。

もちろんいいところもあるので、夫々述べさせていただきます。

 

ここがいいところ

まず、普遍的な話ですが“自分をもつ”“自分で考える”という点を繰り返し主張しています。この点は非常に大事だと思います。私も大手グループの子会社で勤務していますが、素敵な学歴の年下の上司が2-3年に一度来ては帰っていきます。その多くは前例主義でそこから外れるリスクやプロコンについては判断できず、新たな提案には大概難しいという言葉でつぶす。また自分のいる部署・会社をどうしたいのかという自分なりの思いを持ちません。彼らに文句を言っているのではなく、彼ら自身が自分の可能性や会社の可能性をつぶしているのが惜しくてならない。

 

一年目は生活に慣れるのに精いっぱい、二年目は仕事を理解するので精一杯、そして三年目になると次の任地のことで気もそぞろとなる。

転勤の功罪でもあろうかとは思いますが、大手企業社員の中堅どころの官僚化は会社を淀ませます。

そうです、皆さん、自分なりに考えましょう!会社人生のみならず今後の人生全体について自分なりにどうしたいという想いが必要と私も考えます。

 

ここがいまいち

逆にいまいちなところは、冒頭でも述べた通り、今これを書いている2020年からすると些か古いと感じます。いや、実際に古いですよ。2004年の本です。確かにMBAコンプレックスや英語コンプレックスは今でも一部の中堅社員には残っているとは思います。とは言え、同期三人で他の同期を助けようという設定があり得るのかと疑ってしまいますし、登場人物と同じく45歳の私からすると、そんなに素直に同期と喋れるかと疑念が沸きます。そういう点では中年サラリーマンリバイバルという夢物語と言っても過言ではありません。

 

実は若手にはよいのかも

ということで、全般的にはあまりおすすめできません。内容や設定が古すぎ、それが気になってしまうのです。他方、古びれないバリュー(“自分を持つ・自分で考える”)も提示されています。そういう点を考えると、登場人物のような40代にならぬように、20代30代が反面教師的に読むと良いのではないかと思いました。因みに、筆者の『30歳からの成長戦略』は非常にアツくておすすめです。むしろ40代に読んでほしいくらいの本です。

 

評価 ☆☆☆

2019/03/16

40歳からの仕事術

山本真司 新潮社 2004年03月20日
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