先日マチルダという作品を読んで、おっさんのくせに相当感動しまして、同じ作者の本を娘の処分書籍の中から発見、読んでみました。
はい、こちらはマチルダとは打って変わって、とてもシンプルなお話で、ものの一時間で読み終わる小品です。
魔法の指を持つ女の子の話。ただメインの話題は、その子に魔法をかけられたハンティング好きの一家の顛末です。狩ったカモの家族と狩り好き家族が魔法の結果入れ替わり、色々困った挙句、心を入れ替えて今後は動物に優しくする、というような筋。
英語は文法も単語も簡単なので中学生くらいから読めると思います。内容は小学生低学年程度か。
そんな本ですが、これはいいねと思ったのは、巻末にダール氏の簡易バイオグラフィーが載っていることです。両親ともノルウェー人とか4人兄弟とか。それから挿絵を描いているブレイク氏との出会いも数ページを割いて書いてありました。
こういう情報は、作品を味わう上では全く不要な話ですが、作品に興味が湧くと併せて作者ってどんな人だろうと思うので、出版社としてはまっとうな方向を打ち出しているかなと思いました。
おわりに
ということで評価としては高くないのですが、内容が良くないというよりも、自分が再読したいか・他人に是非にでも薦めるかという点で言うとそこまででもない、ということでつけさせてもらいました。英語の本としてはレベルは初歩ですので、英語に自信をつけたいという方や、読むのが実際に小学生のお子さんなら普通におすすめできます。
評価 ☆☆☆
2021/02/12
追記:
Roald Dahlの作品は内容に結構ばらつきがあります。こちら、内容は小学校低学年向け
ある意味サイコな小学生とその家族の話(英語の童話)―『GEORGE’S MARVELLOUS MEDICINE』著:ROALD DAHL - 海外オヤジの読書ノート
こちらは優しい巨人と共に英国を救う女の子話。小学校中学年(3,4年生)向けくらい。
児童書を英語で楽しもう!勇敢な女の子と巨人が英国を救う!―『The BFG』著:ROALD DAHL - 海外オヤジの読書ノート
MATILDAは個人的にはDAHLの最高傑作。小学校中高学年向けくらいか。
大人も十分に楽しめる児童小説!映画版はお勧めしづらい・・・―『MATILDA』著:ROALD DAHL - 海外オヤジの読書ノート