海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年はセカンドライフとキリスト教について考えたく!

イタリア諸都市の教科書。世界史(文化史)の復習用に―『ヨーロッパの世界遺産①イタリア・ギリシア』監修:水村光男

巣ごもり生活も早一年強つづき、最近外に出たくて出たくて頭がおかしくなりそう笑 脳内旅行で我慢する日々ですが、今回は旅行エッセイではなく、結構真面目な文化史の話です。

 


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私事ですが、今年の目標は世界史の勉強。子供たちのために契約したスタディ・サプリで大学受験用の世界史を勉強しております。村山秀太郎先生、いつもお世話になっています笑

 

その講義、政治史だけでなく文化史もあり、面白く視聴しておりますが、今回読んだヨーロッパの世界遺産は、こうした世界史の復習にピッタリであると感じました。

 

特に建築関係は重点的に学べます。ローマ皇帝たちの凱旋門(パリやインドだけではないですもんね)の話、バジリカ様式やビザンツ建築など、教科書でも資料集でも出ているのですが、そういうのが絵入り・解説付きで教科書よりも柔らかい?感じで学べます。

 

あと、ここは強みだと思いますが、ローマとかピサとかトリノとか、町ごとに歴史も含め章立てしているので、ルネサンス以降のイマイチ整理しづらいイタリア政治史を復習するのにもいいかもしれません。サヴォイア家がイタリア統一するときの首都は、トリノフィレンツェ、ローマと遷移していったのだと記憶しています。そういうのも、町ごとに辿って読むことも可能。

もちろん地図ものっていますので地理も分かりやすい。
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ついでに言えば写真ばっかですから脳内旅行イマジネーションが爆発して気分はイタリアに浸れます笑 ローマだけでなく、あの町にもこの町にも行きたいってなると思います笑


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本作最後1/6程度ですがギリシアも載っています。ほんのわずかですね。世界史では柱の形状でドーリア式、イオニア式、コリント式とならいましたが、そういうのが良くわかるくらいかな。

 

おわりに

そういえば、この前リバプール世界遺産指定が取り消されたというニュースを見ました。保存状態が良くないとのことで。でも、それに限らず、古い建築物や自然も意識的に保全しないと劣化して、最悪の場合は瓦解・消滅してしまいます。自分が生きている間にキチンとお金を払って(保全代として)、見て、そして感動して、そうしながらも後世の人たちにも素晴らしい歴史の一部を引き継げたらいいなあと思いました。

 

評価 ☆☆☆

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