今春から日本の高校で学ぶ息子の楽しそうな姿を見聞きし、中学生の娘も『私も日本の高校に行きたいかも』と言い始めました。
本当に行きたいのならいいけど、あたな、日本語大丈夫? 結構ルー大柴みたいだよ!?
とはいえ、やる気があるのにそれを潰すのも忍びなく、親子で勉強に勤しむことに。で、涙ぐましい漢字練習の最中に出会った本作。ちょっと面白かったのでご紹介。
子どもに漢字の練習をさせる時はいつも迷います。漢字練習って単調だし。
ネットでいい本の紹介はされてないかとしょっちゅう探しています。いっとき流行った『う〇こ漢字ドリル』も試しました。はじめの食いつきはいいものの、うちのような学力の低い中学生に与えると、やはり年齢不相応だと感じます。そう、普通のまともな例文で漢字を勉強させたいのです。
そんな時にどこぞのサイトで紹介されていた本作ですが、例文が凝っていて楽しく勉強できました。というよりも、むしろ意味深でどういう情景?と考え込む例文もちらほら。例えば、こんな感じ(下線の読みを答える問題です)。
・油問屋の三代目である君の仕事の責任は重い。(3年生)
--> しぶい。油問屋っていまどき説明しづらいよ。うちの子供、時代劇とか見ないし。
・医者は遊びではできない仕事です。(3年生)
--> 遊びでできる仕事があったら教えてほしい。。。
・夫は家族を養うため節約に努力した。(4年生)
--> 奥さんは浪費家?シングルファーザー? いずれにせよ、お疲れ様です。
・給料は低いが熱心に働く人を求めていた。(4年生)
--> 都合のいい会社ですね。ブラック企業?
・大臣は望遠鏡で満月を見るのが好きです。(4年生)
--> 誤解を招く趣味だと思います。別の趣味に切り替えることをおすすめします。
・法外な料金だと思ったら単位が違っていた。(4年生)
--> 間違いに気づいてよかったですね。でも、何を買おうとしたのかな?
・貧しい生活でも明るく過ごす本が刊行されました。(5年生)
--> 真剣に私もほしいです、その本。
・興奮して障子に穴をあけてしまいました。(6年生)
--> よっぽど気になったのでしょうね。障子の向こうにあったのは・・・?
おわりに
一冊終わってもまあなかなか伸びません。娘、北方領土は「きたがわりょうど」と読んでいたり、「色とりどり」というのは鳥の一種だと思っていたり、先が思いやられる展開です。教材は懸命にやってくれていますが、娘よ、道のりは険しいぞ。
評価 ☆☆☆☆
2021/8/18