海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年は会計と英語を勉強します!

シンプルな例文に微妙なニュアンスをのせる例文。上級者向き英語本― 『ロジカルイングリッシュ 英語力は文法より「話す順番」で決まる!』著:有元美津世

 

アジアに渡ってきて早8年目。業務の連絡は英語を使いますし、厳しいインドなまりや華僑のなまりにも大分慣れました。アジアでは何とか英語で意思を伝えることができると感じますが、いかんせんストリートファイト仕込みという引け目が未だにあります。

今年の目標に英語を勉強すると宣言するも、今年も残すところあとわずか一か月強。英語の本はけっこう沢山読んだのですが上達した気がしない今日この頃、本棚の本書を再読してみたものです。

 


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侮れない本。これが印象です。

例文がシンプルで優しいのですが、その実伝えるニュアンスは時に繊細。なんというか、ネイティブっぽい英語のニュアンスを表現している例文や解説が多い。

一例を申し上げます。例えば、idea, plan, solutionの強度。あるいはpropose(強め)とsuggest(弱め)の違いとか。

私なぞ万年平社員の権威なしですが「こうしたほうがいいんじゃね?」というニュアンスで”I would like to propose”とか平気で使っていました。でもproposeとはどちらかというと命令に近いニュアンスらしいです。ですので、この場合は”I would like to suggest”である方がhumbleというか状況にあっていたはずです。

 

あと、依頼・命令表現を読んでいて、自らの覚え違い?も発覚。
過去学校では”you’d better 原型” は ~した方が良い、と習った記憶があります。で、またまた、この表現を、ほんと軽めの感じで「~した方がいいんじゃね?」的なニュアンスで使っていたのですが、本書によると”You must ~”よりも強い、命令・依頼の最上級の強度らしいです。
いままで私のメールを受け取っていた皆さん、ほんとごめんなさい。

 

初心者は敢えて無視する場合もアリか

他方、会話力をあげたい初心者には本書はやや不向きかなと思いました。

というのは、日本人一般の傾向としてミスすることを恐れて会話が冗長になる場合があります。全部を漏れなく喋ろうとするやつ。あれは分かりづらい。また正しく喋ろうと考えながら話をするとアー、とか、エーとかが多くなりますが、あのSpeech Cruchesのために余計に会話が聞きづらくなることも多いと思います。
本書を読むと余計に色々分かり、間違えるのが怖くて喋れなくなってしまうのではと老婆心。

アジアでの場合に限って言えば、大体が非ネイティブとして英語を喋りますので、文法的な間違いやニュアンスの違い等は概して寛容に受け止めてもらえます(もちろん正しい方がいいのは当然ですが)。誤ったニュアンスで喋ることを恐れて分かりづらい会話をするよりも、多少文意がおかしくても短くシンプルに話す方が伝わると個人的には思います。

 

おわりに

本作、本棚整理を兼ねて再読したものです。やっぱり読み返すと、なかなか良い事が書いてあります。まだ処分できない。

自分の英語運用能力をワンランク上げたい方、英語はまあまあできると思っているという方には、より詳細な英語表現のため、ないしは英語力のチェックとして使えるのではないかと思います。

 

評価 ☆☆☆

2021/11/24

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