海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年はセカンドライフとキリスト教について考えたく!

IELTS入門書としてはまずまず |『IELTS WRITING TASK 1+2』著:RACHEL MITCHELL

娘の高校受験用にIELTSスコアを使用する予定で購入しました。

息子が日本の高校へ進学しエンジョイしている姿を見るにつけ、下の娘も日本の高校に行きたいと主張し始め、いわゆる帰国入試の利用・加点を狙ってIELTSの勉強をし始めた次第です。本だけ与えてプロアクティブに学ぶ子ならいいのですが、当然そうではなく私も介入して共に勉強する次第です。

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内申の加点というと英検が有名なのですが、娘の場合既に2級は取得しており、それ以上の級は海外開催があまりなく武器にとして使いづらいため選択から外しました。他にはTOEFLかIELTSとあるものの、『将来は英国やオーストリアで学びたい!』らしく(私の年収ゲロってあきらめさせようかと一瞬思いました)、汎用性の観点からIELTSをやってみることにしました。

 

Writing特化本

最近のテストはどれも4技能(読む、聞く、話す、書く)を評価しますがIELTSも例外ではありません。で、本作はWritingに焦点を絞ったものです。

なかでも本作の特徴はシンプルで分かりやすい事だと思います。そこは評価できるかと。

TASK1(グラフ・地図説明)については当然の事ながら意見は不要で、正しい接続詞や副詞でまとめるよう教えています。表現例やパラフレーズ集も豊富

TASK2はいわばエッセイで、本書ではThesis Led EssayとArgument Led Essayと分けているのが目を引きました。前者はより自分の意見を前面に出し、Introduction/Assertion/Example1 (Ground1)/Example2 (Ground2)/ Conclusionのようにまとめていくタイプ。後者はある議論について両面を論じるもので、あるテーマについての賛成者の意見(および根拠)、反対者の意見(および根拠)、結論、と前者と比べてやや曖昧な構成となっています。英語の日常のビジネスメールでは『私はこう思う』を前面に出ている私としてはちょっと面喰った次第。

 

しかし本作、オンデマンド印刷なのか、ページ数がついておらずこれは決定的に使いづらかったです。子どもに読ませる時も自分で読むときもどこまで読むとか、このページを見てほしい等の指示が出しづらいことこの上なかったです。

 

おわりに

日本でも大学受験で外部試験が使われるそうで、留学せずともこうしたテストに触れる機会が増えてくるのでしょうね。

グローバル化と言いますが、その中で仮に喋れなくても英語でメールを打つみたいな事態は今後ますます増えていくのでしょう。その点ではライティングの構成・お作法的な入門としても悪くない教材と思いました。とは言え4技能はすべてをマスターするのは根気も時間も(それから金も)かかりますね。長期的な計画が必要と痛感しました。

 

評価 ☆☆☆

2022/01/31

 

 

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