中世イタリアの美術史をひも解けば必ず登場するボッティチェリ。本書はそんなボッティチェリの作品を集めたまさに『絵本』。
初めの10ページほどがボッティチェリとその作品についての小難しい説明。ルネサンス、新プラトン主義、メディチ家の庇護を受ける、生涯独身だった等々。
そこを飛ばせば、あとは彼の80に及ぶ作品が待っています。
そういえば近代の画家でいうと私はルソーという作家が好きなのですが、何となく雰囲気が似ている?感じを受けました。ルソーはキモカワ?的雰囲気ですが、そういうところではなく、表情の薄さやフラットな雰囲気?がぱっと見似ているかなと。
(そういいつつ、両者を並べて比べるとボッティチェリの方がはるかに精密で美しいのですが。。。)
あと、ボッティチェリの絵は旧約・新訳ともに聖書に基づくものが多いので、やはり聖書に関する知識があるとより楽しめると思います。
ということで、サイズは小さいのですが(15cm x 15cm程度)、お値段が安いようであれば中世史や美術史に興味のある方は持っていて損はないかと思います。わたしは馴染みの新古品のお店で100円ほど💛で購入できました!!
評価 ☆☆☆
2022/02/27
ちなみに以下の本はボッティチェリの絵画が表紙でした。