この一年もあっという間に終わろうとしています。本日は大晦日であります。
おかげ様で、当方のブログも開設から3年をつつがなく迎えることができました。本サイトに訪問して下さった皆さまに御礼申し上げます。本当にありがとうございます。
改めて、今年の読書記録を見るにつけ、あー、ほんと読んだ本をただ記録しただけで、他人にはまったく付加価値がなかったなあと、その極私的ポジションに我ながら少し引きました笑。
その一方で、私勝手に、ブログってのは自分自身に語る・ないしは見知らぬ他人への問わず語りを行う、と考えております。そのくらいの訪問者と距離感が非常に心地よいと感じています。Twitter, YouTube、Instagram、Facebookなどと比較してですが。適度に「放っておいてくれる」感が個人的には好きです。まあ人気がないだけですが。
この独断的!感覚を根拠に、来年も極私的なブログとなる見込みです。皆様よろしくお願いいたします。
改めて、2022年ですが、皆様におかれましてはどのようにお過ごしでありましたでしょうか。
私にとってはコロナからの脱却、そして子育ての終わりの始まり、そんな感覚が強かった一年です。2021年は自宅勤務率ほぼ100%でありましたが、今年は拠点長が各課に出撃指示を出し、私も年末になり、週に二日くらいは出るように努力しています。それでもまあ少ないんですが。会社では私、どうやら「レアキャラ」扱いらしいです。
また上の子は高校二年ですが、そろそろ大学受験が気になるのですが勝手に私立と決めている模様(息子よ、学費高いよ。。。)。なるべくスンナリ行くように、急いでIELTSやTEAPを受けさせ受験準備に尻を叩きました。遠隔操作なのでなかなかむずいですが。下の子は高校受験のために先週日本の私の実家へ送り返しました。
従い、今は妻と二人の静かな年末であります。
2022年の読書は大体100冊
2022年の読書は99冊でした。年々減っていますね。
今年は子供のことでいっぱいで、集中力も散逸し、仕事も昨年から効率化できたかというと微妙な感じでした。読んだ本も100冊くらいなので、振り返る作品も5冊にしたいと思います。
文学系洋書
1. To Kill A Mockingbird
黒人差別や偏見という倫理的イシューが物語に上手に織り込まれた名作でありました。
若いころはとかく悪は発見され次第即座に正されるべきとかと思ったのですが、大人になると、現実問題、悪を正すのも簡単ではないことがわかってきます。子供心におかしい・変だ、と思っても、よろしくない慣習が正されないことはしばしばあります。そういう社会悪のような事象と対峙したとき、自分ならどうするか、と問いかけるごとき作品でありました。
なお同様の観点でいうと、日本での談合を描いた『鉄の骨』も自分だったらどうするか、どうするべきかという問いを与えてくれました。
2. Not A Penny More, Not A Penny Less
英語というともちろん外国語であり、頭の片隅に勉強という意識はありますが、ここまで面白いと心の底から思えたのは本書が初めてです。
勿論、積み重ねの結果、自分の英語力がワンステージ上がったのかもしれません(まああんまりないと思いますが)。
ただ、今年一年を振り返ると本作の刺激は高いものでした。来年はJeffrey Archerの別の作品を読んでみたいと思います。
邦書ノンフィクション
3. 独学大全
いろんなことを知ることが好きです。ただ、人生の半分を優に折り返した今、その知りたい気持ち・学びたい気持ちを、もっと形にしたいと思っていました。そうした気持ちにこたえる無数の方法の提示・提案をしてくれたのが本書であります。
学びたい人の道しるべたりうる傑作であると思います。
4. ミライの武器
著者の人生がドラマティック過ぎて、もう唖然。不登校児からの高専入学からの早稲田大学、からのロボットエンジニア。でも引きこもり体質は変わらず。
紆余曲折ありながらも一人立ちしている筆者をみて、子供の将来の不安がちょっと減ったと同時に、筆者の親の忍耐力に感服しました。
人生は本当に色々であると実感できた一冊です。
5. 一般意志2.0
本作も、考えがすげえなあ、と驚いた作品。
ニコニコ動画で政治家と一般庶民の意志が対峙するという新たな政治の方法。
政治の現状に不満がある。だけれども、仮に問題をチキンと指摘できたとしても、政治参加というのは多くの点でコストがかかります(時間、お金、キャリア等)。そうした中でつぶやきやブログという無数の意志・ビッグデータから人民の意志を抽出するとういのは、斬新であると思いました。
もちろん新たな方法のリスクを挙げればきりがないのですが、リスクを指摘しているうちに日本が沈没するのなら、多少の不具合を覚悟でファインチューンしてゆくやり方で、この政治手法を導入してみてもよいのではと感じました。
おわりに
といことで、2022年の5作でした。
来年も皆さまにとって良い年であること、そして良い本に巡り合えることを改めて祈念しております。
来年の個人的な来年のテーマは色々あるのですが、おそらく皆さまの関心から大分外れた?ものの紹介になるかもしれません(別途ご紹介したく)。が、何卒お付き合い賜れれば幸甚です。
それでは皆様、良いお年をお迎えくださいませ。