それは今年の一月二日の夕方でした。
家内の下半身のたるみが伝播して脳までたるんでボケられては困る、などと結構なディスりを吐きつつ家内をコンドのジムに連れていき、共にひとあせ流してジムから出ようとしていたところでした。
私を見る家内の顔がどんどん曇ってゆきます。家内は私に近寄ると、やおら私の右腕をグイと引っ張り上げます。え?
何するんだよ!やめてくれよ、大丈夫だから。いやほんと大丈夫だから。大丈夫だから。
でも、自分で自分の声に気づきました。
「だひひゃうぶだはあ」
喋れていないのです。
そして、自力で立っていることもできない状態でした。
ベンチプレスに腰を下ろし、家内が私を落ち着けます。
右半身に思うように力が入りません。
サンダルを履いて家に戻ろうとしますが、右足のサンダルがキチンとはけません。
でも家内に肩を抱えられながら、ゆっくりとゆっくりと、家へ戻りました。
その後15分くらいしてからでしょうか。ようやく普通にしゃべれるようになりました。右手にも力が入るようになりました。ぞっとしました。絶対、脳で何かが起こっているのです。
病院へ駆けつけ、診察、MRI撮影、そして再診察。結果、Transient Ischaemic Attack(一過性脳虚血発作)と診断されました。
170cm, 70kg, 47歳のオッサン、肝の冷える寒い正月を常夏の国で過ごしたというわけです。
喫煙なし(19歳でやめました)、飲酒なし(イスラム教国は酒税が高いため8年前より)、運動習慣あり、バランスの取れた食事(嫁は調理師)、それでもこのようになるんですね。
じゃあどうするか。外国で自分の身を守るには勉強しかありません。ということで購入に至ったのが本作。
実用書でありますから、内容はタイトルの通りです。
大まかな印象としては脳梗塞とは何ぞやという点よりも、アフター脳梗塞とも言うべきリハビリや予後の生活についての解説が厚いように感じました。
血圧や血糖など管理数値が明記されているので、これをもとに日常生活の自己管理がしやすいかと思います。
ページ数も200ページもなく、A5判とコンパクトです。
・・・
ということで、独白に近い何ともいえないエントリでした。
因みに、昨年4月の健康診断は血圧は120程度(5-6年はこのレベル)。でもこの1月に医者に担ぎ込まれたとき、血圧は150を超えていました。ちなみに今は130強といったところ。
これまでと近頃と何が違うと言えば、私の場合、スナック菓子、でしょうか。
仕事(や家)でイライラが止まらないと自傷行為的にスナック菓子やチョコを一袋ペロッと食べるというのを週に二回はやっていたでしょうか。とにかくイライラしてたのです(子供の進学とか、嫁が子供にうるさくてとか、仕事で地域本部が高飛車でむかつくとか)。
でも、今一番イラつくのは、家内の「あんまりストレス溜めないでねー」という猫なで声。愛されているのは分かりますが、どうしようもないことをコントロールしろって言われるのが一番困ります泣 しかも謎に命令調。とほほ。
大分早いのですがピンピンコロリ目指して生活改善します・・・。
皆様も不摂生にはお気を付けください。
評価 ☆☆☆
2023/01/28