この手の本を手に取るときは、エッセイなのか、はたまたハウツー系なのか、ちょっと思案します。私が求めるのはハウツー系。会社に依存しない生き方が展開できないかと検討しているからです。
フリーランスのぶっちゃけ話
で、本作はどっちかというと、エッセイ系です。
女手ひとりでフリーランス、辛いこともあるけど楽しいこともあるよ、というノリです。ジェンダーレス時代に表現が古臭くて申し訳ありませんが。
その生の声をフリーランスの本人直々に語っているところは好印象です。ハウツー系の斜め上からの「よく失敗する人は大抵〇〇なんです」的なしたり顔(したり文?)はありません。100%体験談・感想です。
そうしたぶっちゃけ話がメインであることの帰結ですが、「えー、やっぱりフリーランスって楽じゃなさそう」って感じちゃいました笑 例えば、仕事を終えてから支払いサイトがズレるというのは、やっぱり辛そうだなあと。今している仕事がすぐ現金化されず三カ月程度ずれ込む。ということは、今頑張らないと将来食えない。そしてサラリーマン以上に感じそうな将来への不安(病気とかできないし)。むむう。
無からフリーになりたい人、ともに自己分析しよう
だから、ハウツー系を期待している方は、本作は避けるのが吉かな。
例えば「飯のタネ」の開発の仕方とかを求めている方。はい、私です(まあそこを他人様から授かろうということが既におこがましく自立していないのですが・・・)。そうした話は展開されませんので、悪しからず。
筆者の場合はイラストレーターという職であり、その「絵」「デザイン」「イラスト」というコンテンツは一般人と競争の起きないものかと思います。もちろん、デザイナーやイラストレーターのなかでもこれまた競争が熾烈であろうことは想像に難くありませんが。ただそのコンテンツは強力で、際立っていることは確かだと思います。
だから、どうすればフリーランスになれるのかな・自分なにができるかな、とか考えている方は、本作を読むのではななく、自己分析からでも始めましょう。私と一緒に笑
おわりに
ということで題名まんまのエッセイ本でした。
表紙には、依怙地に「結婚しない!」とか宣言しちゃっていますが、結婚してても参考になりそうですよね。手に職がある方はフリーランスで夫婦で地方に行くとか、相方もリモート可の職に移行してみるとか、応用が利きそうです。そういう意味では参考になりそうな実体験本でした。
手に職の有る方、(そのスキルで)独立を考えている方、等々には参考になると思います。
評価 ☆☆☆
2023/02/24