皆様、こんにちは。
最近忙しくて、アホ、クソ、死ね等、子どもに注意する義理を損なうような言葉を吐き捨てつつ仕事をしております。
リモートなので、起きたら仕事、ずーっと仕事、気づくと夜ご飯、みたいな生活。期限ものが多く朝ごはん抜き、昼ご飯抜き、たまにクッキー一枚、みたいな不健康な食生活。部下には育ってほしいのですが、時間と仕事に追われてなかなか手が回りません。
この部下も、教えると忘れる、メモを取ると以前書いた部分が分からなくなる、エクセルを触ると関数を壊す(数字をペーストする)など、なかなかな才能の持ち主。自分もついこの前までそうだったのですが、強敵が現れたって感じです。部下を育てる系の本をまた数冊ぽちりました。
ひとこと
畠中さんの作品は二冊目。シリーズものの第二弾ですが、今度も面白かったです!
今回も麻之助が大活躍します。
主人公麻之助のギャップがよろしい。
本シリーズの良さは、何といっても主人公麻之助のギャップ萌え的な魅力なのだと思います。
町名主名代として、奉行所にあげるまではいかないものの、長屋など町民同士では解決できないようなもめごとを裁定する。
16歳のふとしたことから真面目をどこかに落としてしまい、お気楽な若者となった麻之助。盛り場や賭場に知り合いが多く、演劇や賭け事など遊び上手。家にいれば嫁は取りたくないとか、仕事はしたくないとか、小遣い欲しいなど、謂いたい放題。でも、実は人の気持ちにきちんと配慮する気配り上手、義理堅いところがやはりいいのだと思います。
裁定を乞う二つのグループがいたとして、どちらの側もキチンと立て、心にわだかまりが無いように決着をつける、と。
もちろん、このように両者をすっきりさせるために綿密な調査!?を仲間とともにするのですが、このあたりはDetectiveモノの面白味があるのがまたいいですね。
因みに今回麻之助は結婚!します。前作「まんまこと」で偽装結婚じみた流れでしたが、今回とうとう年貢の納め時となりました。まあこれは以降への伏線にも見えますが。
てか、読んでない方には何の話だって感じですが、個人の備忘みたいなものなんでお許しを。端的に言えば面白いってこと!
おわりに
ということで、畠中氏の時代小説でした。
解説で細谷正充氏も仰っていましたが、実に場景が目に浮かぶ描写。彼はこれを「幻視者」と表現していましたが、言いえて妙。
私も江戸時代の街並みで麻之助を見ていたかのような思いで読んでいました。
江戸時代が好きな方、ライトな時代小説を試してみたい方にはお勧めできる作品だと思います。
評価 ☆☆☆
2024/05/13