海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年もセカンドライフ等について思索したく。

自分の興味・関心へと業務をデザインする |『組織にいながら、自由に働く。』仲山進也

皆さん、こんにちは。

最近バカみたいに本を読んでいます。

日本に一時帰国中というのもありますが、できれば日本で読んだ本は日本で処分して居所に戻りたいというのがあり、買い込んだ本を必死に読了させ、それをオークションだったりブックオフだったりへ持ち込んでおります。

アジアの果ての居所では意外に日本語の本を買ってくださる方がいらっしゃって、おかげで小説などはまあまあ結構ハけます。ただし仕事術や健康系含めたノンフィクション作品はさっぱり。

そうした背景から、近頃はノンフィクション系を読むことが多いわけであります。

 

ということで本題へ入ります。

はじめ

楽天大学学長の仲山伸也氏による著作。

会社に属しつつ、自営も行い、というフレキシブルな働き方をされている方の本です。内容はもうタイトルそのまま。

個人的には、再現するのはやや厳しいのでは、という印象。

 

仲山式、自由を得るための4ステージ

仲山氏によると、自由に働くための4ステージとして加・減・乗・除を挙げています。

個人的に読み取ったのはこのようなこと。

 

加:自分の強みへシフトしつつカバレッジを拡げる。自分の興味や強みを意識するマインドへ。

減:上記で広がりすぎたカバレッジにつき、外だし・捨象する。プレイヤーに徹したい人はマネジメントはしない、とか。

乗:ここまでで培った深い強みと経験を別分野で生かす。世界と視野を広げる。

除:良く分かりませんでした…。今の仲山氏のステージ!?

 

このようなステージでフレキシブルな生き方、働き方に至るという感じです。

 

いいところ

いいところと感じるのは、やはり好きなこと・得意なことへの注力を促し、ダルダルな働き方を諫める点でしょうか。

私のように窓際歴10年ともなると、上司も年下、業務も自分の方が分かる、その上司も2-3年で変わる、という状況で「お互いまあまあやってますよね」という一種共犯関係が成り立ちがちです。そうした私からすると、本書に「あなた、本当にそのままでいいんですか」とガツンと殴られたかのようでした。いえいえ、もっと成長したいです。

ただ、やる気がおきないというか、認められない・喜んでもらえない(お客さん、上司、会社)という状況でモチベーションが湧きづらい…。コミットメントが足りてないという謂い方もできますが、もっと自分orientedな興味・業務に磨きをかけねばならないのかもしれません。

ちなみにこの話は「加」のステージ。私、まだ「加」から進めていません泣

 

もう一つは、「減」のステージで述べられていた、レールを外れる、というアクションをすすめるところ。

筆者は有名電機メーカーから当時ベンチャーであった楽天への転職をしたそうですが、そうした経験を指しているのだと思います。また、楽天大学学長という一つの組織の長でありながらマネジメントを放棄(!)したと言います。

通常の生き方は、ある意味でレッドオーシャンですから、多分息苦しいことと思います。得意なことも苦手なことも、研修もマネジメントもありとあらゆることをやる。しかし、仲山式は弱みを認知し「駄目です、やりません」と宣言する。その上で強みに注力するということが出来れば、それは楽しいでしょう、と思います。そのやりませんの一言の勇気。

当方も海外に行き、相応に自由にいられるのは、やはり日本での出世競争からは外れているという点はあるのだろう、と考えるものです。レールから外れることで見えるものは確かにあります。

 

ムズそうなところ

他方、ちょっとこれは難しいな、というところもあります。

先ずは会社がこうした自由な働き方を許すか、という点。

有り余る強みを持って、「僕はマネジメントしません」「僕は営業しません」というのはまあありかもしれません。でも普通の会社は、というか上司は「はいそうですか」と言ってくれるかというと難しいかな、と。

比較的小規模でベンチャーマインドがある企業で、かつ本人がひとつの分野でハイパフォーマーであればそれもあり得ようかと思います。しかし、そこそこ大きい会社では、ただの面倒な奴として評価ダダ下がりで終わり、というリスクがある気がします。

 

また、こういう異色な道を歩む際には、冷静な第三者の目を提供してくれるメンターが居ると助かると思います。そうしたメンターの話、自己を律する話は本書にはなかったように思います。

つまり、全て自省し、自らを律せ、と(とは言っていないけど)。でもそれもまた実現し難い話です。え?甘いって?スミマセン。。。

 

おわりに

ということで仲山氏の自由な働き方についての著作でした。

総論は賛成ながらも、エグゼキューションは個々工夫が必要、ないし、環境が大きく左右しそうだ、と感じました。

 

今の働き方にもやもやしている若い人は(私のようなオジサンも)読んでみてよいのではないでしょうか。

 

評価 ☆☆☆

2025/03/22

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