皆さん、こんにちは。
先週高校のバンド仲間にあってきました。
曰く、再婚したということ。別れた元奥さんと三人の子どもの養育費もあるなか、再婚相手は18歳下。しかも再婚相手はできれば子どももできれば欲しいとの話。
御仁曰く「まあそうなっても、二周目だから。大丈夫、なるようになる」とのこと。
うん、まあそうだけど…。一週目でおなかいっぱいのわが身からすると、もうお疲れ様という言葉以外ないなあと。
あんま無理しないで、健康第一で行って欲しいと思いました。
さて、そろそろ本題へ参ります。
はじめに
2001年デビューの長嶋有氏。「猛スピードで母は」で芥川賞受賞(2002年)。本作は2005年出版されたもの。
あれ?作風が前と違う!?
長嶋氏の作品は久しぶりでした。以前『パラレル』という作品を読み、まあ嫌いな感じではないのですが、男性優位な書きぶりで、これは今発表されたら許されないかもなあとハラハラして読んだのを覚えています。
では本作は、というと、とても静的で、淡々としていました。
逆に『あれ、長嶋有ってこういう感じだったんだ!?』と思い過去のブログのポストを再確認したほど。
静的に進む中篇二つ
で、本作、中篇の表題作『泣かない女はいない』、『センスなし』で構成されています。
『泣かない女はいない』は、とある工場にパートに勤める睦美の、年上の工場の工員にたいする鈍色な恋模様を描く作品。
『センスなし』も、良一と別れ話中の保子の、回想と省察のストーリー。
良一が借りているアダルトビデオの返却に駅まで行って滞納金を一万円以上払ったり、良一のデジカメに知らない女とのツーショットがあったり、心がざわついてもおかしくない場面が続く中、淡々と心象風景が描写されます。その合間に、高校以来の友人みどりとの出会いや、彼らを結び付けた聖飢魔Ⅱの話など、ストーリーにスパイシーな味付けを加えています。豆腐屋のラッパの音だと思ったらG線上のアリアだったとか、くすっと笑える演出も随所に。
時代背景がどちらも2000年前後で、レンタルビデオ屋とか、ケータイを持っていないとか(大人ですよ)、というのが出てきて、わたくし的には世代ドンピシャでちょっと懐かしくなりました。
この作品の何とも言えない静かでふわふわした感覚にあたる言葉を探しあぐねていましたが、歴史家の加藤陽子教授が解説で『火照りと静寂が心に残る』と仰っていました。そうそう、そういう余韻を楽しめる作品だったと思います。
おわりに
ということで、長嶋氏の作品は二作目でした。
作風のかなり異なる作品を書ける器用な作家さんなのだなあと感じました。それでいて自由な感じが羨ましい!
あと、二篇とも女性の主人公でしたが、女性の読者からみてこういう気持ちになるのかな?みたいなのは正直思いました。どうなんだろ。
今後も氏の作品を少しずつトラックしてゆきたいと思います。
評価 ☆☆☆
2025/03/29

