海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年もセカンドライフ等について思索したく。

安定の村上作品短篇集 |『一人称単数』村上春樹

皆さん、こんにちは。

突然ですが、ブックオフのブックチケット、なる制度、ご存じでしょうか。

ブックオフはただでさえ安いのですが、このブックチケットは言わばプリペイド。月350円払うと店内220円(税込)以下の本と月5冊まで交換可能、というものです。

つまり5冊までだけど一冊70円で買える、というものです。

 

ということで、最近比較的新し目の本が読めるのはこうした制度の恩恵もあります。

 

さて、では本題に入ります。

はじめに

謂わずと知れた巨匠、村上春樹氏。本作は2020年に発表された作品となります。

 

所収作品

本作は短篇集であります。以下が収録されている作品となります。

 

「石のまくらに」

「クリーム」

チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ

「ウィズ・ザ・ビートルズ With the Beatles

「ヤクルト・スワローズ詩集」

「謝肉祭(カーニバル)」

品川猿の告白」

「一人称単数」

 

個人的経験か、それとも創作か、でも関係なく面白い

相変わらずの風合いの村上氏の作品でした。

語る本人は村上氏自身なのか、それとも想像上の主人公なのか。まあ、作品を語る上ではそれほど重要なファクターではないかもしれませんけど。

そして話題には、女性の話、音楽の話、奇妙な話など、彼の短篇・長編にあるモチーフがここでもあらわだったと思います。

 

で、私が個人的に面白いなあと思ったのは以下の作品。

「謝肉祭(カーニバル)」…クラシック好きの謎のブス(いや、こういう風に書いてあるんですよ!是非お読みください)と仲良くなって音楽評論を交わしていたらまさか犯罪者だった、というくだり。奥さんのときたまの突込みがよい。

「一人称単数」…ふと慣れないスーツを着込んで知らないバーにちょっと飲みに行ったら、少し離れた席に着いたちょっとよさめな女性から声を掛けられ、罵倒されるという話。シュールな風合いがよい。

 

その他、東京奇譚集でも出てきた「品川猿の告白」の告白、モテないと強調しつつなんだかうまくいく「石のまくらに」、など、長年の読者からすると、安定した村上作品群であったという感じです。

 

おわりに

ということで久しぶりの村上作品でした。

村上作品というのは、なんというかオチみたいなのが希薄に感じます。関西、こと大阪の方だとこういう作風は受け付けられるのか、とか要らん心配をふとしてしまいました。

 

短いのでサクっと読めます。村上作品初心者にもおすすめ出来ます。

 

評価 ☆☆☆

2025/04/15

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