皆さん、こんにちは。
突然ですが、スポーツの一流の人の話、面白いですよね。
自己鍛錬、他人との実力のギャップの埋め方、厳しい競争の中でどのように勝ち残るか、等々。
で、世の中のビジネスマンは、どうにかしてプロスポーツで頂点を極めた人の話を自己の競争に取り入れようと、しばしば腐心するわけです。
そんな折に、この本をどこかのブログで拝見しました。
二流どころか三流ビジネスマンである私が、読まないわけにはいかない!
ということで手にした次第です。
概要
本作は、プロ野球選手・監督として活躍した野村克也氏の著書。一流選手に及ばずとも、独自の思考と工夫で補い、チームに貢献する「超二流」の重要性を説く。自らの経験に基づき、観察力、分析力、洞察力といった「考える野球」の神髄を語り、個々の役割の徹底と組織力の向上を提唱する。
野球話として普通に面白い
野村監督といえば、1990年代にID野球(データ重視野球)と言われたり、野村再生工場(すくぶった選手を活躍させる)と言われたり、1990年代・2000年代は、おっさんだけれども「時代の寵児」、みたいな雰囲気がありました。
そんな野村監督ですから、本書には数多くの「一芸には秀でているが一流ではない」選手の逸話が沢山出てきます。ヤクルトから日ハムに移籍した稲葉選手、現在ヤクルト監督をされている高津選手、元ヤクルトの広沢克己選手や楽天時代の山崎選手、さらには阪神時代の新庄選手の話など。
一癖も二癖もあるプロの選手、しかもくすぶっている選手に対して、どのように才能を見極めそれを開花させたのか、そういう話は読んでいるだけでもう普通に面白かった。
ビジネスに応用は可能か?
さて、本書はおそらくはビジネス書に該当すると思われます。
ということは、本書の中身をどうやってビジネスに応用するか、ということがやはり大事だろうかと。
なかなか良いことが書かれていました。幾つか挙げると以下のような話です。
・勝てる場所を見つけて、そこで勝負する(P.38):これは弱さを認知して努力し続ける、と拡大解釈しました。
・腐ったら終わり(P.82):常に評価は他人からくる。他人に評価されてなんぼである一方、謙虚になり愚直に努力を注ぎ込む。
・基礎や反復をおろそかにしない、素直に反省する(P.98, P.117):業務の本質を理解し、時に応じて確認、復習必要。応じて謙虚に自省を行う。
・運での不成功も考慮に入れ、結果よりも過程・プロセスを磨く(P. 139)
・才能だけではだめ。人間としての成長が技術を加速させる(P.210)
わたくし的にまとめますと、素直さ・謙虚さを維持する、得意なところを見極め磨く、先をプロセス化し常に精進する、みたいなところがポイントかと思います。
ビジネスに直接応用可能かといえば難しそうですが、とりわけ精神面での慢を諫める点は心に響きました。この謙虚さや素直さを私も磨きたいと思いました。それが成功の要因のすべてではないでしょうが、少なくとも謙虚さを備えることで、続けて努力する下地が出来そうです。
あとはメンターや監督みたいにちょっとアドバイスが居る人がいると、スポーツでもビジネスでも良いのでしょうね。私淑はできますが、アドバイスを貰える環境って、なかなかないですねえ。。。
おわりに
ということで野村監督の著作でした。
野球の話として面白いだけでなく、物事へ取り組む際の心構えを説く本として参考になりました。
平易な書き方で、トピックも身近であることから、中高生くらいから読んでもためになるかもしれません。精神面・心の謙虚さを訴えるところも一周回って説得力があるように感じました。
もちろん、選手のエピソード的には40代・50代に刺さりそうな感じで、中高年も読んで面白く、学びがあると思います。
評価 ☆☆☆
2025/05/27

