皆さん、こんにちは。
現在、選挙期間中ですね。皆さんは選挙に行かれていますでしょうか?
私は残念ながら海外に出てからは足が遠のいてしまいました。他方、外国人である家内は選挙権はありませんが、選挙になると慌ただしくなります。
大使館での在外選挙のお手伝いです。
多少の日当は貰えるそうですが、嬉々として通っています。とはいえぶっ続け(休日なし)で一週間とか十日間とか。
その間私も家事貢献度が少し上昇します。洗濯機を回し、干し、畳み、家内の指示で帰宅するまでに事前に冷凍庫から冷蔵庫に肉や魚を下ろす、必要に応じて買い出しにも出る。
そして気付いたことがひとつ。南国なので洗濯物がよく乾きます。よく干した服から漂うお日様のにおいにうっとり。お日様のにおいってあるんですよね。
それでは本題に参ります。
新約の分量
この新約聖書ですが、当方が使用する新共同訳では章(書)が26あります。旧約が39ありますので、これと比べれば全然少ないですね。
新共同訳は新旧両方を収録していますが、目検でみるとボリュームはおおよそ1:3くらいです。
通読するのに、旧約はかれこれ一年半程度かかりましたが、新約は分量からすれば半年ほどか? 心が折れる前に終わりそうです笑
マタイ福音書とは
トップバッターはマタイによる福音書です。
こちらを書く前に一応wikipediaで確認してみると、これまた成立背景が何とも複雑というか。。。
・マタイの名がつくものの、マタイ(12使徒のひとり)が書いたものではない見込み
・紀元50-100年程度に書かれた見込み。キリストを実際に見聞きした人による記述か
・旧約での預言が成就したものとしてのイエスを描く
Wikiを読むと、存在が仮定されるQ資料なるものを前提にして書かれたのが当福音書だとか、色々なことが書かれています。
億を数える信者を有する宗教の原典は、実におぼろげで出自が判然としないところに拠って立っているのですね。聖書の内容もさることながら、この考古学的な興味もちょっと湧いてきますね。
「カエサルのものはカエサルに、神のものは神に」
で、内容ですが、とみに旧約を引用しているのに気づきます。エレミヤ書とか、イザヤ書とか。旧約の預言の成就だとか言いますが、もともと旧約の教えを実践していくうちに新たな分派に至った雰囲気を感じました。
そしてこのマタイ福音書ですが、所謂有名どころのエピソードは多いです。
マリアの処女懐胎、占星術師たちのイエスの誕生の予言、ヘロデ王の幼児皆殺し、復讐を禁じた「だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい」(5.39)、キリスト者かに関わらず人類的な慣用句となった「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる」(7.7)、ヘロデ王の誕生日に、踊ってくれた娘を喜ばすために願いことをかなえると言ったら、「洗礼者ヨハネの首が欲しいです(殺してほしい)」と言われ、結局殺してしまう話(14)、現世のルールと宗教上のルールとの峻別を表現した「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」(22.21)、そして、キリストの死刑判決と死の場面などもありました。
裏切者は自殺する
さて、このキリストをハメたのは12使徒のひとりのユダであります。
ダ・ビンチの『最後の晩餐』の絵の解釈でもとみに取り沙汰される彼の姿勢。
本福音書でも、イエス自身の口からお前は私をを裏切るなどと、死ぬ前から罵倒?されていました。で、私知らなかったのですが、イエスをピラトに引き渡した後、良心の呵責に耐えかねたユダは何と自殺してしまうのだそう。これは知らなかった。
ユダが、受け取った銀貨をユダヤ教の祭司長らに返そうと思ったら断られたとか、仕方なくその銀貨を神殿に投げ込んだあとに首を吊ったとか、さらにその神殿の祭司たちが『これは血の代金だから、神殿の収入にするわけにはいかない』としてその金で土地を買い、墓地として、今でも「血の畑」と呼ばれるなど、これはドラマ的な要素が多いなあと。いかにも創作意欲が掻き立てられるようなエピソードではないか、と思った次第です。
それ以外も面白い
その他、とにかく奇跡話が多いのが気になりました。弟子が信心なく叱られる所も多い。
奇跡の話はそれだけでも面白いのですが、奇跡を起こしたら本物なの? 2000年前の話だから仕方ないとは思うものの、奇跡を起こす悪者・偽物も居るだろうなーと素朴に感じました笑
あと、箴言集としても、普通に響きます。いい。例えばこんなの。
なぜたとえ話を多様するのかという弟子の質問に対し、「見ても見ず、聞いても聞かず、理解できないからである」(13.13)。どうですか。響くなあ。後進の育成に苦慮している当方に沁みました。アナロジーに注力しなくては。
さいごにもう一つ。本書でのイエスは決め台詞があります。「はっきり、言っておく」、これです。ちょっと名探偵っぽい感じもいいですね。
おわりに
おそらく西洋文化、わけても絵画芸術や文学にも大きく関連してくると思われる新約聖書、今のところ素で面白いです。
蘊蓄がたりをしたくてウズウズしている中高年には結構おすすめだと思うなあ。
評価 ☆☆☆
2025/07/10


