つくもがみシリーズ、ではなく、筆者エッセイ
江戸の町を舞台に、器物に宿った妖が大活躍する「つくみがみ」シリーズ。
てっきりシリーズの続き!?と思い購入しましたが、違いました笑
ただ、どういう方が書いているのかが分かり、なかなか面白かったです。
作家畠中恵とは
なかなか変わった経歴の方ですよね。
もともと漫画家志望で、就職歴もあり、漫画家アシスタント経験もあり、その末に文章教室に通い(七年!)、最終的に『しゃばけ』で賞をもらって作家デビュー。そしてその時齢四十を過ぎていたとのこと。
そんな筆者の、読書論エッセイ(作品を戸建ての家にたとえ、その中に主人公や登場人物が住まう)、過去の名作(文学作品、映画作品)に寄せた小文、書評、はたまた中国への豪華食ツアー随行記など、多種多様なエッセイ集。最後の1/6程は新潮社のウエッブサイト内に開設されていた「しゃばけ倶楽部 バーチャル長崎屋」がソースとなっている文章群。
ご自身の意見をズババっと物申す雰囲気ではない方のようですが、ほんわりと人となりは分かるかもしれません。
何で江戸なんだろう?
作品は楽しませていただいている一方、個人的に気になったのは、なぜ筆者は江戸を舞台に作品を書き始めたのか、ということ。
本作中のどこかに近所の骨董屋でとある器物に出会った(結局買わなかったそうですが)みたいな話はありました。
読者的には、激烈に江戸時代に恋をしてしまった事件・エピソードとかを期待してしまいます…。或いは、師匠が時代物を書かれていたからとか、割と単純だったりするのでしょうか?
そういう話は語られてませんでしたが、教えていただけたら興味深く読めたかもしれません。
おわりに
ということで、畠中氏のエッセイでした。
ファンの方にはおすすめできます。ファンでない方は作品から読まれることをお勧めしたく思います。
評価 ☆☆☆
2025/08/23

