皆さん、こんにちは。
私の今年の努力目標の一つに、英語の作品を毎月一冊読むというものがあります。
当初は月二冊読もう!と意気込みましたが、空転しつつ尻すぼみ。結局は一冊が良いところです。
で、月イチの本も、無駄にとんがってBooker Prizeのlonglist作品を読むとかしていたのですが、やっぱりムズカシイ。もうね、単語や言い回しや、時事の話・時代の話・ローカルの話とか、ピント来ないから一応調べて、とかしていたら読むのが結構疲れるんです。何しろ米国にも英国にも住んでないし住んだことないし住む予定もないし。
で、そういう波があっても挫けず読みたいという時は、今回のJeffrey Archerの作品かAgatha Christieの作品で息抜きする、と決めています。
何しろ平易な英語。これに尽きます。
でも内容はスリリング。ツイストやトリックもまた素晴らしい。
ということで今回も新古品を500円程度で購入し楽しく読ませていただきました。
はじめに
英国のベストセラー作家ジェフリー・アーチャー氏の12作目の小説作品(1994)
タイトルと構成
タイトルにあるRed Herringというのはイワシの燻製だそうです。で、どういう背景かは知りませんが、論点すり替え、気をそらせるもの、という意味があるそうです。
ということは、おそらくツイストが知らず知らずのうちに仕組まれるような12の作品群、といったところでしょう。まあ実際に、ニヤリとする読後感の作品が多かったのは確か。
内容ご紹介
最も印象的だったのは、本作最後の短篇「One Man’s Meat」。冒頭の数ページの書き出しに続き、四つの結末が肉の焼け具合の名称で用意されています。”Rare”, ”Burnt”, ”Overdone”, ”A point”の四種類です。
平たく言うと、とある男性が女性に声をかけるという話ですが、この四つの結末が大分変わるので面白い。なお”Rare”という結末は、お肉の焼き加減の意味もありますが、「稀・有り難い」の掛詞だと思いました。内容は読んでいただくとなるほど、と分かると思います。
その他、面白かったというと、以下。
先ず、冒頭の「Trial and Error」。試行錯誤のtry and errorと掛けていますが、裁判のお話。「俺がムショでくさい飯を食う羽目にあったのは、これから語ることが理由なんだが…」みたいな出だしで始まる、起業家の復讐劇の話。妻とその不倫相手にハメられ、投獄され、そして最後に彼らを追い詰めるスリリングな展開。
イラクからアメリカに政治亡命した男の話「Do Not Pass Go」も良かった。亡命以降トルコからアメリカへ絨毯を輸入して生計を立てていた男、たまたまトルコでの仕入れが上手くいき、普段使っているトルコエアではなくちょっと高いパンナム機で米国で帰ろうとしたら、エンジントラブルでこともあろうかバグダッド(イラク首都)に緊急着陸。男はサダムフセインと働いていたこともある元閣僚といこともあり、空港警備担当(サダムの懐刀だった奴)に面が割れてしまう。アラブ顔の彼はこの危機にどう対処するか…。
その他、ツイストを狙い過ぎて、どうも良く分からないものもありましたが、それでもやはり面白いものが多かった。以下は残りのタイトル。
「Cheap at Half the Price」「Dougie Mortimer’s Right Arm」「Chunnel Vision」「Shoeshine Boy」「You’ll Never Live to Regret it」「Never Stop on the Motorway」「Not For Sale」「Timeo Danaos」「An Eye for an Eye」
英語
英語は、相変わらずの平易さ。
先ず凝った文法、つまり倒置とか、仮定法とか、そういうのは有りません。ですから、文法だけでいえば多分中学生レベルで読めると思います。
単語もかなり平易です。一部は分からないものもありますが、私ですと一ページに平均一つ二つ程度。つまり辞書ひかずとも類推で読み進められる程度の平易さです。
おわりに
ということでジェフリー・アーチャー氏の作品でした。
小難しい英語で疲れたときは、またアーチャー氏に立ち戻ろうと思います。
評価 ☆☆☆☆
2025/08/24
アーチャー氏の作品はこれまで以下を読みました。

![Twelve Red Herrings [Paperback] [Jun 15, 2010] N/A Twelve Red Herrings [Paperback] [Jun 15, 2010] N/A](https://m.media-amazon.com/images/I/51LoY0LwDQL._SL500_.jpg)
