経緯
親戚が早稲田に入り、入学式で本書が配賦されたとのこと。ただし、当人は全く関心なしとのことで本好きな私のところに回ってきた次第。
そういえば慶應でも、福沢諭吉のなんたらを読まされるとか購買させられるとか(なんでも福沢諭吉“先生”と敬称をつけて呼ぶとか呼ばないとか)。
因みに私が通っていた中学・高校も江戸末期の文久〇年に創設されたとかで、私が通っていた当時も130周年とか何とかと騒いでいました。もちろん学生はそんなのはどうでもよくって、当時の卒業生の一言文集には「伝統だけでは大学受験に打ち勝てません。後輩の諸君、心せよ」などと書いてあったことを覚えています笑
早稲田という組織に興味がある人だけで充分
で、内容はというと、大隈重信の出自、長じて明治維新後の薩長政治と大隈重信との関連、というのが大きな塊の一つ。
もう一つは、早稲田大学の設立とその変遷という部分。
前者については、教科書で学ぶ日本史とも関連があり、まあまあ楽しく読めるかもしれません。
後者については、やはり一般人にはそれほど面白くない部分かと思います。しいて言えば、歴史学者の津田左右吉が所謂「記紀」の実証的考察を行ったことが天皇への不敬罪として訴えられたとき、早稲田側は余りかばおうとしなかった(戦中で、学問を行う組織の独立を優先させたとか)。他方、戦後には、その当の津田を総長に据えるべく推挙したとか(津田は固辞)。まあ、どちらの立場も分からなくはないのですが、学生全体を学ばせるその組織の生存を優先させた早稲田と、学問の独立と学説の正しさ・不敬に当たらないまっとうさを主張した津田のスタンスの違いは読む価値はあろうかと思います。
おわりに
ということで早稲田の本でした。
改めですが、関係者・ある意味マニア向けの本かと感じました。
評価 ☆☆☆
2025/09/01

