皆さん、こんにちは。
先般ケ〇の穴付近の腫瘤を取ったことで、図らずもナプキン生活をしております。それを家族が面白がり、家内はともかく、息子や娘にまで尻だとかケ〇の穴を見られております(お薬の塗布が必要で)。
『キモ』とかいうのはいいけど、なら見なきゃいいのにって思いますが。
問題は座ると痛みがあるので(ドーナッツクッションも痛い)、立ったままだったり、腹ばいだったりの時間を増やさねばということで。仕事はまあ今はリモートなので、立ちっぱなしでオンライン会議だったり、ドキュメントを読んだりはできますが、メールを書くのは座らないと難しいなと。メールはかなり書きますので、立ったり座ったり忙しい…。読書はもう腹ばいですね。
で、今PCで内容を綴るのも腹ばい。妙に肩が凝ります。早く治ってほしいと心から思います。
ということで本題に入ります。
あらすじ(裏表紙より)
ニシノくん、幸彦、西野君、ユキヒコ……。姿よしセックスよし。女には一も二もなく優しく、懲りることを知らない。だけど最後には必ず去られてしまう。とめどないこの世に真実の愛を探してさまよった、男一匹ニシノユキヒコの恋とかなしみの道行きを、交情あった十人の女が思い語る。はてしなくしょうもないニシノの生きようが、切なく胸にせまる、傑作連作集。
モテ男は実は羨ましくないかも
モテ男ニシノユキヒコの女性遍歴を、女性たちの側から語る本作。
男の側からすると、くっそぅー、あんなに沢山いい思いをしやがって、と一瞬思う。ただ、読中からその思いは消え、おかしみ、あるいは哀しみの情へと変化してゆく。
この主人公ニシノ氏は人を愛せない。いや、もちろん、愛していると口にはする。でもそう感じられない。優しいし、偉そうでなく、夜の営みもお上手、ガツガツしていない。ウォーターベッドやビーズクッションのように優しく気持ちよく包んでくるけど、どこか相手に対しての真摯さが感じられない。
それを本人も、そして相手の女性側も理解してゆき、最後に別れを切り出される。
終盤でニシノ氏が心中をほのめかすのも、分からないでもない。だってほら、人を求めず求められもせずっていうのは、寂しいし。自分が本気でないことを自分も気づいちゃうんだろうな。
わたくし、全くモテなかったけど、求める相手がいて、求められてもいてっていう奇跡が起こってよかったかなと思いました。
おわりに
ということで川上弘美氏の作品は初めて読みました。
作中はひらがなも多く、フォントもたおやかな感じ。そこはかとなくユーモアが漂い、ほのぼのとしています。とてもやさしく柔らかい、それでいて輪郭のある文章だったと思います。
こういう書き味、好みかもしれません。
今後も川上氏の作品、渉猟してゆきたく思います。
評価 ☆☆☆
2025/11/07

