選書の理由
知人を職場に迎え入れ、初めての部下ということもあり、丁寧に教えているつもりで2年。成長が当方の期待ほどに達せず、切れキャラのようになりつつあり、これではまずいとハタととまったのが彼女が入社して2年半。
この部下さんとの関係・接し方を改善するべく、書籍を渉猟している時に本書に遭遇しました。まさに、そうなってほしいよ、というタイトルだったので。
概要
もうタイトルにある通りです。
色々書いてありましたが、裏表紙にもある上司の非常識な十訓というのが本書のキモといっても過言ではないとは思います。
懇切丁寧に教え込む、というのではないところに特徴があります。
・上司は部下より無能でかまわない
・威厳はなくて構わない
・上司は口ベタでかまわない
・部下を指示なしで動かす
・部下を褒めずに動かす
・部下にノルマを課さずに動かす
・部下のモチベーションをあげようとするなかれ
・部下の起源を取るなかれ
・部下には答えを教えるなかれ
・部下に成果を求めるなかれ
確かに、の気づきも
基本的には、「んなの無理」っとかって思いつつ、素直に読めませんでした。とはいえ、耳の痛くなる、傾聴すべきところも多かったと思います。
その幾つかを挙げておきます。
・自発的な行為での失敗は責めない→自発的に動いた挙句責められると次回から指示待ちになるから
・部下が出来たら楽になるわけではない(P.54)
・仕事の分解は上司の仕事(P.102)
・こなせたことには労いの言葉を(P.102)
・期待をするのではなく信頼する(P.218)
私はこれまで、オウム返し・禅問答のような会話を繰り返し、「あなたの質問の意図はなんですか?」「これは前にやったことですか?」「前にやったことは記録してありますか?」等々と問答を行い、質問に逆質問をするような会話ばかりを繰り返していました。考えてくれることを願って(効果はイマイチでしたが)。
その点、一部は筆者のやり方を既に取り入れていたことにもなる一方、感謝やappreciationはかなり少なかったかなとも思いました。これは大いに反省。
おわりに
ということで人材育成の本でした。
本書は新人部下を持つという設定でしたが、当然新人以外でも使えるとは思います。また新人ではなくても配置換えとかで新たに来た人への対応としては使えると思います。
ただし、私のように関係がこじれた後では本書は使えないと思います。私の捩じれた心は本書を読んでも全然もとに戻りませんでした。また非日本人にたいしてもひょっとしたらちょっと難しいかもしれません。JDに書いた通りのことをより深く考えてほしいときに、「JDにあったことをやったまで」といわれたらぐうの音もでません。
いずれにしても私の場合、心穏やかに下の人のミス(の累積)を怒りなしに受け入れることが出来ず、内容はいちいちごもっともながら素直に読めませんでした。
また時間をおいて再読したいと思います。
評価 ☆☆☆
2025/12/28

