皆さん、こんにちは。
先日下の子の春休みの読書(いっても大学生だけど。。。)に読ませたプレイディ氏の著作。というか読んだかどうかもしらんけど。
先般書店に行きますとパート2がありまして、早速購入したものです。中古だけど。
日本語の本は苦手とのことでこの本を下の子に読ませるかどうかは思案中。より彼女の興味には沿いそうなんですがね。
ということで本題に参ります。
地域の移り変わりと社会の移り変わり
前回に引き続き、英国の下層?の住宅地のお話。ムスコ君は中学2年-3年になります。
やはり公立中学に通うムスコ君の話がメインも、彼の友人、地域の人、そして家族の話。こうしたものが展開されます。
改めて、世の中の変動が家庭にもさざ波をもたらす様子が見て取れます。
ムスコ君の友人がクラス内での貧富の差に気付きギクシャクしたり、GCSE(イギリスのセンター試験的な)の科目をどれを取るかのガイダンスを聞こうとしなかったり。
隣人のヤンチャ一家が引っ越し、富裕そうな若いポーランド移民夫婦が引っ越してきたり。
地域の土地の値上がり、移民の土着化など、そうしたものも透けて見えてきます。
はたまた、LGBTQのトピックが学校で扱われ、伝統的にクリスマス・パーティーで演奏する歌が取りやめになりそうになったり(”Faggot”, ”Slut”などの汚い言葉、これが差別用語と捉えられる)。
それ以外にも人種のなども。またこれら貧富・人種・LGBTQなどの性的志向、またこれらに関する表現(Political Correctness)について、家族の会話と筆者の省察は非常に示唆に富むものであったと思います。
家庭の「話せる」雰囲気
で、改めて思うのはこの家族はうまく距離感を保つなあということ。
学校で予め「微妙」なトピック(貧富・人種・性的志向)を議論・説明してくれるメリットはあろうかと思いますが、こういう話を家庭でオープンにできる雰囲気の豊かさを羨ましく思います。
話題にあがるオープンさもそうですが、親も一家言持たねば議論・話にもなりません。だから親も親なりに考え、時に学習し、話す必要もありましょう。
筆者はライターという職業柄、表現にたけていることはあろうかと思いますが、このフラットでオープンな雰囲気を生み出せたことは凄いと思います。
おわりに
ということでブレイディみかこさんの本、続編でした。
振り返れば結局エッセイ?という感じですが、世間のうねりとともに、地域社会が陰に陽に影響を受けてゆく様が感じ取れる佳作かと思います。
また英国好きにもおすすめ出来る作品かと思います。
評価 ☆☆☆
2026/05/05

