海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年はセカンドライフとキリスト教について考えたく!

太る仕組みを易しく教えてくれる(健康エッセイ風)―『人はなぜ太るのか 肥満を科学する』著:岡田正彦


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 活動制限令が続き、外出できずに、家のものをポリポリ食べているうちに少し体重が増えてきました。30代初頭で何度か入院をして以来、健康には気を付けていたつもりですが、人間ですので気も緩みます。

 

 そういう時には本を読んで反省することにしています。この本に即して言えば、太る仕組みについて改めて復習するとこができ、その結果、自分のどの行為が(まあ間食・食べ過ぎです)がどのようにして体重増加につながるのかを、よりリアルに理解することができます。

 

 ということで数年前に買った本を再読。難しくないので気楽に読めます。

 

とってもわかりやすいのが良い

 本書の特色はとにかく易しいということ。たんぱく質は取りすぎても排出されるけど、炭水化物と脂質は取り過ぎれば体内に溜まる、といった三大栄養素の説明から始まり、BMIの由来やメタボとはなにか等々、肥満にまつわる情報を易しく解説しています。

 

グリセミック指数は押させておきたい

 個人的に一番役に立ったのはグリセミック指数の説明です。グリセミック指数とは一定時間内で血糖値をどれ位上昇させるかを指数化したものです。この数値が高ければ血糖値は上昇し(血糖値スパイク!)、体内ではインシュリンをより多く消費することになります。食事の時の食べるものの順番を考えると非常に示唆的であります(以前狭心症と診断されて以降、食べ物・食べ方・運動等に気を付けています)。

 

 また、職種ごとの平均消費カロリーも掲載されており、カロリー制限による体重コントロールにチャレンジする方には、有用な情報であろうかと思いました。ま、私もやってみようと思いつつ5年は先延ばしにしていますが。。。

 

おわりに

 ということで、肥満のメカニズムを理解する上では非常に平易に書かれた良い作品だと思います。2005年初版ということで、ちょっと古めではありますが、肥満のメカニズムを概観するのには充分な本だと思いました。

 

評価 ☆☆☆

2020/11/03

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