海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年はセカンドライフとキリスト教について考えたく!

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ジャーナリズムとは?国益とは?命とは? |『運命の人』山崎豊子

居所に戻って参りました。 まずもって感じるのはその過ごしやすさ。 熱帯ですが、熱帯夜ではありません。昼でも気温は33度程度。夜だと体感20度代後半。断然過ごしやすい。 脳梗塞再発におびえるアラフィフには有難い環境であります。季節の移り変わりが無い…

聖書そのものを読む前、最中、読んだ後、全ての場面に役立ちそう |『聖書の読み方』大貫隆

とある総合病院の脳神経外科に行ってきました。 詳細検査は後日ですが、それ次第では脳の血管のバイパス手術も有り得るそうです。 今まで色々病気や手術をしてきましたが人生最大かもです。 ということで9月の再帰国決定。この一大診察に10割負担で臨むか、…

個人的には合わなかったけど、YA系が好きな方には良いかな? |『晴天の迷いクジラ』窪美澄

いやあ、最近「消費」しちゃっている感があるんです。 何を、というと、本・作品をです。 読書は好きですし、読んでみたい本は山ほどあるのです。 でも文学系・エンタメ系含め、私の標準読書スピードは概ね2日に一冊くらいでしょうか。仕事の本や健康関連の…

耳慣れない職:家裁調査官へ光を当てる作品。内容は絶品エンターテイメント |『チルドレン』伊坂幸太郎

脳ドック後の診察に軽ーい気分で行きました。神妙・シリアスに総合病院での再検査を言い渡され、紹介状を渡されました。来週帰国するんですが、というと、それどこじゃないですよ、と。真顔で、帰国はお勧めしません、と。 私だけ飛行機をキャンセルして居残…

静謐さと微熱感のある滑らかなノワール、表現の妙 |『掏摸』『王国』中村文則

ここ数年、純文学系の読書は子どもたちに読ませるための下読みでありました。今般、下の子も高校に上がり、もはや言うことを聞くような距離にもおらず、そうした下読みは一旦ストップ。 では何を読むかというと、Wish Listに入っていたけど長らくそのままに…

独白の裏に潜む、因縁と業 |『贖罪』湊かなえ

いやあ、日本は暑いですね。 皆様お変わりございませんでしょうか。 日本の夏は、すでに私の居所の東南アジアより遥かに暑いと思います(因みに私は居所では冷房使用ゼロです)。 確かに、冷房が無いと熱中症で倒れる可能性がありますし、本当に『死活問題』…

現代日本にもつながる、重厚な戦前戦中史 |『日米開戦の正体』孫崎亨

今年の頭に軽い脳梗塞(TIA)を発症したこともあり、今回の一時帰国を利用して先日脳ドックなるものを受けてきました。 シブチンに付き、2万円ちょっとの格安コース。頭頚部のMRI/MRAを取り、あとはAからFまでの判定をしてくれるものです。 で、先ほど結果が郵…

素直さと伸びやかな関西弁で描かれる恋愛 |『あおい』西加奈子

息子の甲子園予選を見てきました。 堂々たるコールド負けでした。この三年、親としてほとんど何もしてあげられませんでしたが、楽しそうに引退できたことが救いであります。 果たしてここからきちんと受験に切り替えできるのか。「そうなんですよ、そこなん…

上級者向けコンディショニング本 |『食べる時間でこんなに変わる時間栄養学入門』柴田重信

のっけから閑話休題。 外付けHDDが異常を来して、パソコン屋に持っていきました。状況を確認するだけで1万円程度、復旧には場合によって20万円とか高額になるかも、と。 そんなことは嫁から許されそうにないので、コード接続不良だけを確認するべく、コード…

「終末」でも生きるという倫理 |『終末のフール』伊坂幸太郎

これを書こうとした正に今、普段使っていた外付けHDDが壊れました。正常だとランプが青なのですが赤くなっています。ため息。 今日は朝からケータイのはてなアプリも不調で開かないし、なんだかIT運が低めかもです。 『明日死ぬとしたら、あなたならどうしま…

いい意味で教科書の落書き。旧約と美術を学びたい方に |『イラストで読む旧約聖書の物語と絵画』杉全美帆子

・・・すみません。引き続き聖書の入門書です。そろそろ入門書は終わりにしたいと考えているものの、積読している本は消化したい。 で、残っている中で、この本は面白かった。うん。 私が聖書を勉強したい理由の一つに美術館に行ったときにより絵画を味わい…

自分を理解する一助に。個人的に90%以上の納得感 |『さあ、才能に目覚めよう[新版]ストレングス・ファインダー2.0』トム・ラス 訳:古谷博子

子どもたちには「自分のやりたいことをちゃんと見つけろ」とか言いつつ、未だに自分に何が向いているのかかよく分からない(もう遅いよ)50手前のおっさんです。 人生の夕暮れすぎ(夕飯前くらい?)ではあろうかと思いますが、世情を鑑みるとまだまだ仕事し…

過去作予習要。家族と遺伝子とどんでん返しの文学作品 |『重力ピエロ』伊坂幸太郎

こんにちは。 今月半ば、高校三年生の息子の甲子園予選を見に、日本に一時帰国することにしました。親としては最初で最後の甲子園予選の観戦です。今回は二週間ほどですが。 そしてちょうどそのころ、7月の半ばですが、大学の出願について幾らか子どもをサ…

海外オヤジの読書ノート - にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村