皆さん、こんにちは。
あっという間に2月が終わってしまいましたね。早いもので2/12が消化されてしまいました。
仕事でもプライベートでも「これやりたい」の年間計画を立てたものの、早速遅延気味です。
PDCA的にはCAをいかに上手にやるかが個人的な課題です。Cでの振り返りが弱いのです。
そもそものPがおかしかったのか、予期しないタスクに予定が押してしまったのか、等を振り返るのが結構苦手。原因をよくよく考えることが課題です。
いつもそのあたりを勢いにかまけて「来月は頑張ろう」と根性論で見ないふりをするんです。そう、自分の駄目な部分は見たくないんですよ・・・とほほ。
中村さんの作品はこれで三作目。
ノワールな印象の方なのですが、今回もかなりダークな作品でした。
籠絡されてゆくライター
連続殺人犯のルポを書くことになったライターと拘置所で死を待つ殺人犯。彼らの関係を断続的なスナップショットで綴るかのような描写。
その中で、奇妙(奇怪)な殺人者の姉がライターにとってターニングポイントになります。殺人犯の狂気と共に、その姉の狂気にもあてられ、ライターはこの姉の性に籠絡されてゆきます。
予想だにしないツイスト
さて、私は次第に流れが良く分からなくなってきました。誰の視点でこの物語は書かれているのか?
実はこの視点の変化こそがこの作品のキーとなります。そして徐々に明らかになる、本作品の全体の構造。このあたりはじわじわ来ます。久方ぶりに感じた読書によるゾクゾクでありました。
何を書いているんだって? いやあ、ぜひとも読んでみて味わってください!
おわりに
ということで中村作品を読了いたしました。
一見、狂人の独白かのような作風でありましたが、そんなところに留まらない大いなる?狂人が意図したスキームがありました。その構造が見えたとき、「なるほど」となる作品です。
ダークな作品が好きな方、ミステリ好きな方には楽しんで頂ける作品だと思います。おすすめ。
評価 ☆☆☆☆
2024/03/01