民数記とは
民数記という名であるが、確かに神が部族の数を数え上げるという点ではその名にふさわしいのかもしれません。
とは言え、その間の記述はつまらないことこの上なく、だれだれの息子のだれだれ以下男子云々名とかいうのが延々と続きます。
因みに秦氏の小見出しは、これを「イスラエルの人口調査(第一回)」「イスラエルの人口調査(第二回)」と表現。言いえて妙ですね。あ、因みに今気づかれたかと思いますが、何ゆえか二回、数えさせています。
というより、この民族を数え上げることの意味合いが良く分かりません。。。
印象に残る場面:神と民衆との攻防!?
この「記」の中で特に印象に残るのは、シナイ山を下りた民衆が「約束の地」への放浪のさなかに結構不満をいう事です。もう疲れた、水もないのにこの荒野をどう行くんだ、と寄ってたかってモーセを責め立てると、モーセも神様に泣きつく。すると神様は岩間から水を湧かせてくれるも、そういう泣き言を言ったやつは速攻即死にします(怖ぇえ)。
またミリアムという女性とモーセの兄アロンが、モーセがエチオピア人の女性と結婚してずるい、と言い始めました。きっと当時は国際結婚的なものは禁制だったのでしょう。
すると神様はこのミリアムに皮膚病をがつーん、と与えてしまうのです。神の思し召しでモーセはその女を娶ったのだと。神の行為には反論してはいけないのです。こわ。ってかアロンが罰を食らわないのはなぜ??(でもこの後にサクっと死んでしまいますが)。
その他いくつか
他には、過ぎ越しの祭りの過ごし方、休日(日曜)の絶対性、神様に請願するルール等、ちょっとルールチックな記述が気になりました。またアラビアの民族をことごとく神様が蹴散らすのも、そうした命令を下す(「奪取しつくすのだぁー!」的な)のも、なかなか怖いなあと思いました。
で、返す返す言うのですが、なぜこのような記載になったのか、これが知りたい。聖書が編まれる時代の時代背景と併せた解説書が欲しいなと感じた次第です。
おわりに
ということで民数記でした。
今回も実家で読んでおり、聖書歴史地図はなし。シナイ山から降りてアラビア半島をうろうろしているはずなのですが、どこをどう彷徨っているのか不明でありました。再読必須です。
評価 ☆☆☆
2024/04/17