海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年はセカンドライフとキリスト教について考えたく!

マイクロマネジメント神、降臨! |『七十人訳ギリシア語聖書』出エジプト記、訳:秦剛平

 

さて、昨年から始めている聖書読んでみようキャンペーンですが、今般旧約聖書出エジプト記を読了しました。

 

ひとこと

結果から言うと、ループ的記述と、マイクロマネジメント神、が印象的です。

 

神さまは我慢強い?というかTry&Error好き?

出エジプト記は全体で40章。

そのうちの前半は、モーセの「エジプトから出してください」、ファラオの「ダメ」、神の「じゃあ厄災プレゼント」、ファラオ「わかったよ、とっとと出ていけ」、モーセ「マジで出て行っていいすか?」、ファラオ「気が変わったやっぱダメ」、という件を無限ではないですがループします。

 

最終的にファラオがモーセイスラエルの民を追っ払いますが、所謂海が割れるシーンは聖書の中では極地味。

また十戒を授かる場面もそれほど劇的ではありませんでした。ここまでが概ね前半部

 

切れるモーセに驚愕

寧ろ印象深いのは後半。

十戒を授かるべくモーセが山にこもっている間、なんと兄のアーロンとゆかいなイスラエル民たちが、金を持ち寄って牛の偶像を作り、お祭り騒ぎ! ようやく山から下りてきたモーセ激ギレ。せっかく賜った石板を投げ割り、参加者皆殺し!ただし兄は除く。マジかよ。

 

因みに、モーセは再度シナイ山へトレッキング後、無事二度目の石板を神様からゲット。やれやれですね。

そしてここから神様のマイクロマネジメントが始まります。

幕屋の仕様(採寸、素材、製法)にもこだわりが見られ、そのほか調度品や礼服にも同様。これらの記述に全40章あるうち10章が費やされていました。細かいなあ。

 

おわりに

ということ、旧約聖書のうち出エジプト記を読了しました。いわゆるモーセ五書のうち二つを修了です。

因みに、当初より「コンサイス聖書歴史地図」をお供に読んでいますが、今回里中満智子さんの漫画も併せて再読しています。改めてですが、里中さん、相当聖書を読み込まれたと思います。自分が聖書を読んでいるからか、とても感じます。

マンガですが、全くバカにできません。

 

評価 ☆☆☆

2024/02/13

 

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