海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年はセカンドライフとキリスト教について考えたく!

自分を理解する一助に。個人的に90%以上の納得感 |『さあ、才能に目覚めよう[新版]ストレングス・ファインダー2.0』トム・ラス 訳:古谷博子

子どもたちには「自分のやりたいことをちゃんと見つけろ」とか言いつつ、未だに自分に何が向いているのかかよく分からない(もう遅いよ)50手前のおっさんです。

 

人生の夕暮れすぎ(夕飯前くらい?)ではあろうかと思いますが、世情を鑑みるとまだまだ仕事しなくては生きながらえることも難しいと予想し、今後の人生の指針の一助とすべく、本作を手に取りました。

 

ちなみに、元ネタはPrinciplesという作品。

合わない仕事についていてパフォーマンスが出ないやつはクビ、その代わり会社としては合う仕事も考える、みたいなことを言っていました。

lifewithbooks.hateblo.jp

 


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ひとこと

皆さん、自分がどんな性格か、言えますか?

自分の資質を自分自身が理解しているというのは、ありそうでない話だと思います。

そして、そうした自身の資質を診断してくれるのが本作です。

 

内容と使い方

書籍という体裁をとってはいるものの、性格診断キット、といった方がよいかと思います。

巻末の袋とじのコードをウエッブに入力し、30分強の診断テストを受けると、34カテゴリある資質のうち、被験者のもっと強い資質を5、抽出してくれます。

 

Webのレポートでは、この5つの資質の一般的性格や強みについて記載されています。

書籍では全34の資質について、その資質を持つ人の声、行動アイディア、当資質を持つ人との働き方をそれぞれ掲載しています。

 

読者はテスト後に自分の資質について書籍で該当する箇所だけ読むだけでよいと思います。

また、当該テストを団体で受けた場合、PMや上に立つ方は構成員の動かし方を知るうえでは参考になることでしょう。

 

私の場合

ついでに私の場合は以下の5つが該当しました。

1.内省

2.原点思考

3.個別化

4.学習欲

5.分析志向

これを読んだとき、感じたのは「感動」でしょうか。ここまで俺のこと分かってくれたんだ、みたいな。

 

まあこうして本ばっかり読んでいるので薄々理解はしていましたが、案の定といいますか。1, 2, 5はおおむね内向きの動きですし、4も基本的に一人でやること。つまり、人と何かやるってのはあまり得意ではないと我ながら再認識しました!ましてや偉くなりたい・人の上に立ちたいなんていう自己顕示欲は、自分の資質にそぐわないとよく分かりました笑 

3.の個別化というのだけ自分でもへぇーと思った点で、「他人の感情を直観的に把握」「ひとりひとりが持つユニークな個性に興味を惹かれる」とありました。因みにおすすめの職はカウンセラー・アドバイザー・セールス等とありました。株屋の営業でかなりダメダメだった身としてはこの部分だけ少し??って感じ。

 

とはいえ5つの資質を通して読んでみて、改めて自分の強みを認識できたと思います。自分の現在の仕事と資質との親和性とか、今後強みをどのように磨くか等今後の判断材料にしたいと思います。

 

おわりに

ということで性格診断本でした。

少し気になるのが、こうした資質の診断結果は環境に左右されるのではないかということ。つまり数年一定の環境にいればその環境に応じた資質が判断されそうだし、別の環境ではまた異なる結果が出そうで、その点ではどちらが鶏と卵の話になりかねないとも思いました(ここ数年在宅勤務+読書三昧な生活だからこういう結果かなと)。その点ではもう5年くらいしたら再度受けてみたいなあとも思います。

とはいえ、第三者からの意見、ましてや多くのデータを基にした診断という意味では吟味に値する結果であると思います。

 

早速、今月にでも、悩める高3の息子にやらせる予定であります。

 

もし皆さんが、自分の生き方や仕事にしっくり来ていないのならば受けてみる価値はあると思います。

 

ちなみに、Web診断後は2つほどレポートが見れるのですが、それ以外に色々追加でレポート・トレーニングをセールスしてくるのですが、個人的には不要かと思います。

 

評価     ☆☆☆☆

2023/07/02

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