金融・経済
今は昔の30年前の銀行業界。そんな業界本を読むことに果たして意味があるのか。 2020年の現在からすると本作はおよそ30年前の作品。実際の内容は出版よりも過去の話であろうから、内容はおおよそ1980年代程度、よくて1990年初頭ということになる。当然ながら…
著者について レバノン系アメリカ人。ニューヨーク大学教授。元トレーダーでもあり、現在Universa Investmentsで数理顧問を務める。ペンシルバニア大ウォートンスクールでMBA、パリ大学でPhDも取得。因みに、祖父(Fouad Nicolas Ghosn)・曾祖父(Nicolas Ghos…
(ごめんなさい。大分長くなってしまいました。) すでに大分言い古されていますが、若者の新聞離れ(活字離れ?)が叫ばれて久しい。 若くはないのですが、私も新聞をとるのをやめてしまい、ニュースはたまのYahoo!ニュースのみです。 しかし読まないからと…
きっかけ ウチの会社はどうすればよくなるか、どうすれば収益が伸びるか、どうすれば利益率が高くなるのか、何が弱いのか、どこを伸ばすべきなのか。 ・・・なんてことを、オッサン平社員の私でも、たまには小アツく思っており、そんな折に手に取り購入に至…
本の概要 財務省でクリントン政権時に財務長官ルービンや財務次官サマーズ(後のハーバード学長)と共にアジア危機への対応に従事したことを皮切りに、ニューヨーク連銀総裁、第75代財務長官(オバマ大統領時)を務めたガイトナー氏。彼の手による回顧録。主…
感想 表紙の西洋画が印象的。何か面白い話でも聞けるかと期待して、ジャケ買い。 結論は、そこそこ面白かった。世界史を会計という切り口で見るものですが、個人的には中途半端という印象です(すみません)。世界史の本という言うには狭く、また会計(帳簿…
本の概要 士業の肩書がない(と思います)のに異様な位お金と法律に詳しい橘氏の実践的作品。『マネーロンダリング』といった金融小説作品もあるが、今回はノンフィクションで知識を披露。ちなみにWikipediaによると氏は元『宝島30』(すでに廃刊となりまし…
本の概要 日本経済新聞社編集委員の前田氏による、金融業界再編の20年史をまとめた力作。報道で伝えられた事実にとどまらず、当時の銀行トップの考え・思い、監督省庁の方針や狙い、さらに当時の時代背景や政治家の意向にまで言及。まとまりや咀嚼具合が絶妙…
本の概要 前作「マネーロンダリング」に続き、今回もお金や法律の抜け穴を駆使する主人公(元弁護士:恭一)が、心を病む美少女(まゆ)を救うというパタン。今回のテーマは、いかにして税金を納めないで生きるかというもの。そんな、税金を納めないで国を転…
資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言 (集英社文庫) 作者:中谷 巌 発売日: 2011/01/20 メディア: 文庫 本の概要 世界で進むグローバル資本主義・新自由主義への流れに対し警鐘を鳴らし、その原因や背景について分析。また、今後の日本の在り方に…
マネーロンダリング (幻冬舎文庫) 作者:橘 玲 発売日: 2003/04/15 メディア: 文庫 本の概要 香港と日本を舞台にした金融経済小説。法律の限界やルール・抜け道を熟知した“秋生”が、かつて手を貸した謎の美女の麗子を追う。ヤクザと女と金と法律が入り乱れる…
不道徳な見えざる手 作者:アカロフ,ジョージ・A.,シラー,ロバート・J. 発売日: 2017/05/12 メディア: 単行本 帯の『ノーベル賞受賞者による衝撃作!』に大分釣られました笑。 私はそこまでの衝撃は感じませんでしたが笑、非常に”大人な”、バランスの取れた経…
資本主義以後の世界―日本は「文明の転換」を主導できるか 作者:中谷 巌 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2012/01/01 メディア: 単行本 大まかには三点、1.欧米主導の資本主義の限界、2.隣国中国との付き合い方とその可能性、3.今後の日本の在り方 著者の…