皆さん、こんにちは。
6月の半ばに居所に戻ってくると、仕事場の同僚は大体私の病欠の旨を知っている様子でした。
一部Confidentialなことでもあり、一般に個人的な事柄、ましては病気などは聞きづらい風潮もありますが、聞きたそうな顔をしている人も沢山いるので、もれなく惜しみなく教えて差し上げています。
中年名物、不健康・不幸自慢です。憧れのパンクになれました…
脳梗塞あんどモヤモヤ病、左側頭部の頭皮を切り、頭皮付近の元気な血管を切り取る(頭皮部分には切り取っても影響のない血管が多いとか)、頭蓋骨を卵大にドリルで切り取る、切り取った頭皮の血管を使い、詰まり気味の動脈をバイパス、等々。
ここまで話し、写真を示すと、もうおなか一杯とばかりに黙る人たちが一部。あるいは、そうそう、うちの親戚も半身マヒになり云々と逆に盛り上がる連中が一部。
いずれにせよ、仕事がはかどらない6月でありました。
さて、ここからが本題です。
ひとこと
士師記は6月の目標であり、サクっと読み終わりました。で、ルツ記を読み始めましたが、ほんの数章の短いbookで、あっという間に終わってしまいました。
どちらもドラマ的な要素がありなかなか面白かったです。
士師記
時代は、モーセの後継者ヨシュアの死後の話です。かなり時代が下ってきました。
誤解を恐れずに言えば「なかだるみ」の時代といっても過言ではないかもしれません。モーセの神の秘跡を目の当たりにした世代からかなり下ってしまった、と。
この時代では、イスラエルの民が契約を忘れ、やいのやいのと神様に逆らい、それを諫める指導者「士師」が地域をリードします。
デブラ、ギデオン、等々出てきますが、何といっても有名なのは怪力サムソンでしょう。
ヤカラ系のイカツイ士師ですが、惚れた遊女に怪力の理由を聞かれ、三度嘘をつきマジギレされ、惚れた弱みに本当のことを言ったら(髪の毛が力のもとで、剃ると力がなくなる)、案の定ペリシテ人に取っ捕まり、髪の毛を剃られ目をえぐられ、牢で粉ひきの奴隷と化します。
見世物としてペリシテ人の宮殿に連れてこられたとき、髪の毛がちょび伸びして力が戻っており、サムソンは宮殿の柱を押し倒し、3000人のペリシテ人もろとも死んだとさ。
ていうか、遊女に溺れる方がどうやって民を率いていたか分かりませんが…。でも士師というのだからやはりタレンテッドな方なはず。しらんけど。
ルツ記
ルツ記はひとことで言えば、「涙ぐましい嫁姑物語」とでも言った感じ。
ナオミおばさん(ナオミ、とは、快いという意味、とのこと)の息子たちに嫁いだオルパとルツ。息子たちが早逝し、嫁を実家に帰そうと思ったところ、オルパは戻るがルツは義母についていくと。その決心たるや岩石のごとく、かどうかは分からないけど固い決心。
ナオミとルツは義母ナオミの故郷に戻るがもはや異邦人状態。というよりルツは文字通り異邦人。心根の良いルツは落穂拾いを乞い当地の名士の土地で頑張って落穂を拾っていたところ、この名士に目をかけてもらい、最終的に再婚、というハッピー系ストーリーです。
でもって、ミレーの落穂ひろいはこのルツ記からきているとWikipediaには記載があります。
あとナオミっていう名前も偶然ながら日本語の語感と合致しますね。
確信はありませんが、元祖スーパーモデルのナオミ・キャンベルのナオミは旧約聖書からきているのでは、と思っています。
おわりに
今回も里中満智子氏の旧約聖書でおさらい。相変わらずよく読みこんでいるなあと感心してしまう作りです。ちょっとした細かい記述がきちんと反映されています。
来月はサムエル記、列王記に進みます。
こうやって知識をため、次回欧州に行ったときいちいち蘊蓄を家族に喋るのが夢です(家族からはウザがられますが、それがまた嬉しいのですね。たち悪いです笑)。
評価 ☆☆☆
2024/06/23
里中さんの旧約は全三巻。士師記・ルツ記は第三巻に記載があります。