もう初夏ですね、日本では。
実は息子が野球をやっています。今日は甲子園の東京予選のくじを引きに行っているそう。
思えば彼は野球運がなかった。常に一緒にやる仲間が少なかった。メンバー不足は、彼のチームを常に負ける方向へ追いやった。
小学校3年で親(わたし)の我儘でアジアの端っこに連れてこられ、何とか加入した野球チーム、同学年は彼含め二人。その後パートナー?を変えつつ、同学年はほぼ常に二人で、中学三年でコロナにより野球すらできなくなる。日本の高校へ進学するもやっぱり同期は彼含め二人。高2で彼の代になってからは練習試合含め一勝もできていない・・・。とにかく勝てない。
そんな状況を家内と話していて、「いや、彼は実は野球の神様の恩恵を受けているんじゃないの?」という話になりました。
仲間はいつだって少なかった。親目でみても上手とは言えない。才能もない。大好物の高めのボール球を空振りするのは定番ですらあった。
その代わり、めったにできないポジション(キャッチャー)を経験させてもらえている。日の当たる場所(キャプテン)で経験を積ませてもらっている。そして何より、良い仲間に恵まれ、楽しくプレーしている。何かを楽しいこと、打ち込めることは、今では貴重であるかもしれない。
この春に見た高校公式戦。「ワンチャン勝てるんじゃね?」なんて言っていた連合チームとの試合は、あっさりコールド負けだった。少年野球のように正面のフライも落ちる。それでも声は出ていたし、実に楽しそうに野球をやっていた。彼の試合を生で見たのは、かれこれ4年ぶりだった。
高校生最後の公式戦。甲子園予選。
ほぼ一回戦負けだろう。ここ4年くらい、この学校は一回戦負けだそう。
その負け試合を見納めるために、一時帰国するかどうか、今家内と相談中であります。
君の高校生活最後の夏だ。いずれにせよ、頑張ってほしい。
無駄な努力なんてない。私はそう信じたい。
はい、ここからが本題です笑 前置きが申し訳ないです・・・
ひとこと
韓国の虚妄?を暴く韓国人の本。
韓国人への愛がほしい(泣)
本作は、韓国で歯科医を営む韓国人の方のブログがもととなっているそう。
よくぞ言ってくれた、と一瞬思うも
確かに、韓国での反日のニュースを見ると悲しくなりますよ。人から嫌われることは楽しいことではありません。ましてや、「やった」ほうは論理として「そろそろこの話題もやめにしませんか」とは言いづらいもの。
そんななか、相手方から「いやいや、おたくらはもう悪くはないんです」って言われたら、そりゃあうれしいですよね。だからか出版社も扶桑社です。
韓国の反日教育にこじつけや嘘があることは本を読んで分かりました。
全部が全部、片方が間違ってるってのもねえ・・・
それでも私は何だか悲しくなりました。
韓国人として、韓国に対する「愛」みたいなものを表現してほしかったんです。
本作読んでいると、「韓国は全部間違っている」って言っているみたいで。奇しくも筆者自身おっしゃられているように、韓国では何事も両極端で、中間・中庸がない、と。で、ふと気づきました。実は筆者自身も極端なのかも、と。「日韓問題は韓国が大体おかしいよ」と言っているみたいで。
ほら、韓国だってきっと良いところもあるじゃないですか。正しいことも当然ありますよね。そういう所も表現してほしかったなあと。でないと、ほら、関係修復にもとっかかりも何もないじゃないですか。
もちろん、そこは主題ではないとは思います。題名も「嘘韓論」ですし。でも、その嘘が(本当に嘘だとして)解消してゆくためには、その国民の良いところ・強い部分をプライドにもち梃子にして、そのうえで状況に耐えないと、ネガティブな部分は解消できないのではないのか、と感じました。
教育に例えるならば、欠点をあげつらうだけで伸びる子供はいないでしょう。そのあたりは筆者はどう考えているのか、気になりました。
おわりに
ということで、韓国人のシンシアリーさんの作品を初めて読みました。
興味深く読むも、少し後味悪く感じました。やっぱり、顔をあわせて、膝と突き合わせてお付き合いしないと、分かり合えないかなあ、なんてぼんやりした思いしか抱けませんでした。韓国人のお友達、募集中。
本作、近現代史に興味がある方、日韓問題に興味がある方、等々にはお勧めできるかもしれません。
評価 ☆☆☆
2023/06/17