コロナ前後に会社を辞めてしまった家内。
今や、子どもたちも日本へ進学してしまい、どうも暇を持て余している様子。んが、もうおばさんだし、外で働きたくない(!)とおっしゃる。有閑マダムか!?
ならばと、何か商売でもしないのか、と焚きつけています。
調理師の免状があるのでやっぱり食べ物かな、と、スイーツを思案している模様。しかしこれ、試作の量が半端ないです泣 貧乏性で捨てるに捨てられず、結局二人でムシャムシャと食べると。一度脳の血管詰まらせてるのに、寿命が縮まるかもです・・・。
家内は完璧主義なので、あれこれ思案し、手を変え品を変え、それでもやっぱりピンとこず、始まらずに終わる予感がしています。「走りながら考えよう」って言っているんですがねぇ。
タイトルが好みではないけど
個人的には「世界一」とか「絶対」とか「~がすべて」とか「~が9割」とかのタイトル、あれが苦手です。
ほら、受験予備校で習いませんでしたか?「絶対とか常にとか、そういう副詞がついた選択肢は大体まちがってるぞぅー」とかって。
まあ筆者が付けたというよりマーケティング上の仕切りでタイトルがつくこともあるのでしょうが、とにかく、あまり好きではないです。
ただ、本作は私の思い込み以上に良かった。とてもしっかりしていました。
ベースはクリエイター向け
本作はクリエイター志望の方を念頭においたフリーランスになるための教科書。
幼稚園で隣の子の似顔絵を書かされ、「はい、じゃあお隣さんと交換しましょー♪」といわれたあの瞬間に感じた恐怖。隣の子の白い目と私の似顔絵を往復する視線。自らの絵心のなさを悟り、以来クリエイティビティ系の活動は向いていないものと諦めております。
でもこの本、「どうにかして会社以外に食い扶持が得られないかなー」というやりたいことが分からん私ですが、そんな人にも読んでいて為になると感じました。
社会人のイロハ(営業方法、名刺の作り方、ポートフォリオの作りかた)も参考になりますが、何より感心?したのが契約書とか支払いへの対応とかでしょうか。
どういう仕事を取るにせよ、武器としてのスキルは言うまでもなく、それをマネタイズする根拠となる契約書は、クリエイター系の方ならずとも重要だと思います。またその業務に関する損害賠償、著作権や二次利用についての規定など、実は考えねばならないことって色々ありますよね。そうした相談窓口まできちんと書いてあったことに好感が持てました。
おわりに
ということクリエイター系のフリーランス指南書でした。
クリエイター系に限らず、会社という枠の外で個人で働く際は必要なことがぎゅっと詰まった良書だと思います。
独立したい方、個人で仕事を始めているかた、会社を辞めたくてうずうずしている方等は読んでいて参考になると思います。
評価 ☆☆☆
2023/06/01