海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年はセカンドライフとキリスト教について考えたく!

常野物語だけど、どちらかというと青春小説か

皆さん、こんにちは。

週末に同じ学年の高校の部活仲間の墓参りに行ってきました。

 

そいつが逝って、もう四人しか部活仲間がいないのですが、気づくと皆、なかなか色々だなあと。

亡くなった奴は子どもと嫁さんを残して自死。コロナ中ということもあったけど、色々辛かったのかな。

残った部員仲間その一は、当時18歳と14歳の子どもを連れて離婚、その後再婚し、向こうの連れ子と併せて5人家族。更に昨年子供が生まれて今や6人家族。70歳まで本気で働くそう。

残った部員その二は、バツ2子なし。私が日本にいるときは転勤族だったのですが、色々あったらしい。このまま現状維持とのこと。

残った部員その三は、40過ぎの晩婚。共働きで子どもは一人。新作の予定はなしとのこと。

残った部員その四(わたし)は、一男(大学生)一女(高校生)と専業主婦の妻を持つ窓際族。嫁が外人ということと海外を拠点としていることを除けば、私が一番伝統的な家庭の持ち方をしているかもしれません。

 

人とは違う生き方みたいなことはほんのり意識していましたが、一周回ってありがちな生き方なんですかね。まあ他人からの評価・見え方は意識して生きていませんが。。。

 

はじめに

恩田陸氏による常野物語シリーズ第二巻。本シリーズでは、常野と呼ばれる特殊能力を持つ一族の活躍や生き様が描かれます。

 

あらすじ

時は新世紀(20世紀…1900年)初頭。とある田舎の村で周囲を取り仕切る槙村家。その槙村家にいる末娘聡子様にお仕えすることになった、中島医師の娘の峰子。この峰子が老いたときに在りし日を回想する形式で、槙村家で起こった超常現象と悲劇について描いたもの。

 

むしろ青春小説!?

常野という特殊能力をもつ方々が出てくるので、まあ超常現象系の事件がクライマックス。ただね、何ていうんだろう、峰子の聡子様へ女子高的憧れやその聡子様の恋心、槙村家の屋敷に集う風変りな方々の描写など、峰子の青春の一ページを切り取ったかのような描写が太宗を占める印象。

 

割と淡々と進んでいき、クライマックスが過ぎると途端に現代に戻るのは、まるであり得ない夢を見ていて突然目が覚めたかのようでもありました。

 

あっさりとしていますが、ホントそんな感じ。

 

おわりに

ということで恩田氏の常野物語第二弾でした。

本作は超常系<青春系みたいな感じで、少し肩透かしを食らった印象。個人的には派手に超能力かましてほしかったかな。

第一弾・第二弾と読んだので第三弾もいずれ読みたいと思います。

 

評価 ☆☆☆

2024/05/19

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