こんにちは。
48歳にして初の部下なるものを持ちましたが、その結果、結構忙しくなってきました。
仕事の内容はまあ単調なのですが、教えるというのはやはり難しいです。居所に居る場合はオフィスに赴き、バランスシートや図を書いて説明できるのですが、オンラインで指示する場合、画面共有をしつつエクセルでブロックの図を描くとか、あるいは最悪口頭の説明となります。
自分でいうのもなんですが、次第にイライラしてきて、結局一定のカットオフタイムを設け、以降は引き取るという流れ。
結果、一日の8割くらいをべったりと教えつつ指示しつつ(進捗は期待値の2割程度)、残り+残業で改めてその仕事を期待値の10割にもっていく感じ。
これもまた新たな経験なり、と理性はポジティブに捉えるのですが、心は追いつかずイラつく昨今。ストレスが食に向かうと、すかさず嫁からの注意 of 脳梗塞。それもまた愛されているゆえと理性はポジティブに捉えるも、さらにイラつく、と。
多分、私の気持ちを一番受け止めてくれているのはキーボードのEnterキーですかね。メールの返信やマクロのコード書いたりで、死ぬほどゴン叩きしています笑 以前は内線電話の受話器も壊れるくらい叩きつけており私のストレスのアブソーバーでしたが、今やIPフォンやteamsでの会話が標準です。物にあたることも難しくなりました。
<イメージ>
ひとこと
恩田さんの作品、こうして記録をつけるようになってこれで15作品目となります。そう、好きなんです。
で、本作。これまたなんというか、「恩田さんらしい」作品だと思いました。
恩田さんの作品の印象は、当初は青春ものでした。しかし、それ以外にもモダンホラー的な作品、そしてエンタメ系・群像劇等、変幻自在の作風といえると思います。
舞台映えしそうな群像劇
本作品の「恩田さんらしさ」といえば群像劇が該当すると思います。
稀代の耽美小説家である重松時子が服毒の自殺の末に亡くなり四周忌を迎え、親族4名と旧担当編集者の5名が故人をしのぶ。そこで舞い込む謎の手紙には「重松時子は殺された」とある。
豪華な洋館のリビングという密室じみた空間で、僅か5名からなる関係者。これまで明かされなかった事実・心情が明らかになります。その過程で、「実は」「実は」というツイストが繰り出される。その点ではミステリ系エンタメとも言えます。
作品の90%以上が5人のキャラで占められている印象ですが、その描き分けが秀逸です。舞台にしたら映えるのだろうなと思ったら、案の定映画化されていました。
ただ、何でしょう、映画化(2002年)のキャストを見ると、当たり前ですがちょっと古いんですよね(富田靖子さんが20代そこそこの役)。最近のキャストで見てみたい、と若干思いました。
おわりに
ということで恩田氏の舞台にしたら映えそうな作品でした。
最後の最後でツイストかまされます。本好きにとっては「ほほう」となる筋です。そういうと恩田さんは「本」にまつわる作品も多いですね。本作も「本」にまつわる話でした。
エンタメ好き、ミステリ好き、舞台が好きな方等々は読んでみて損はないのではないでしょうか。
評価 ☆☆☆
2023/10/01