海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年もセカンドライフ等について思索したく。

マンガのノベライズっぽい。和+学園+美形+アクション |『雪月花黙示録』恩田陸

皆さん、こんにちは。

11月末に居所に戻り、近頃仕事が結構忙しくなってきました。ひょっとすると、自分のやる気?が戻っただけかもしれませんが。

 

去るもの日々に疎しとはよく言ったもので、オンラインで仕事をすると、私の場合、少しやる気が落ちます。とりわけ居所(アジア)から日本に一時帰国しての自宅勤務はそう。

本当にだめな50代。

 

で、戻って着た途端、シンガポールの地域統括から細かい注文がつき、それにアドホック対応するために慌ただしくなっているというもの。だめ気味な部下の指導にも力が入らず放置気味、そして自分が黙々と仕事を背負いこむという良くない流れを感じます。

人の育て方についてイマイチ相談できる人がいないという人徳のなさも、今ごろになって身に沁みるという。とほほ。

 

といことで本題に参ります。

 

あらすじ(裏表紙より)

ミヤコの最高学府、光舎の生徒会長選挙。それはミヤコ全体の権力者を決定する伝統と狂騒のイベント。美形剣術士で春日家の御曹司、紫風は三期目の当選を目指していた。ある日、紫風は立会演説会中に選挙活動を妨害される。それは反体制勢力、「伝道者」の宣戦布告だった。彼といとこの女子高生剣士、蘇芳は次第に巨大な力に巻き込まれていきーー。アクション満載、近未来の日本を舞台に繰り広げられる、豪華絢爛な玉手箱!

マンガのノベライズっぽい作品

何度か繰り返しているのですが、恩田氏というのは実に器用で、色々なスタイルが描ける方だと考えています。

代表的なところで言うと、青春モノ、モダンホラー、伝奇モノ、演劇・舞台系、SF/近未来系、などがあると思います。

 

で、本作はどういうジャンルかというと、SF/近未来系に近いかなと。ざっくり印象はマンガ、でしょうか。マンガをノベライズしたかのような。

 

表紙のデザインもそれっぽいですが、舞台設定がゴシック・ジャパンなる古風な日本を復興させようという勢力であり、その中心となって政治のかじ取りをするのが光舎という学園の生徒会長という。つまり首相は大学生、みたいな。その時点でかなりな創造の世界ですよね。

加えて、現生徒会長もイケメンで、その従姉妹たちも美形で、彼らの出自の春日家というのが武術の達人の一家ときた。

 

生徒会長選挙もなんなればミスターコンテストさながらで、黄色い声が飛び交う。そのさなかに、春日家が謎の集団に挑まれるというもの。

 

そして、実は国の成立には隠された背景・上書きされた過去の経緯がある、みたいな話です。

 

また、所々ギャグみたいのもあり、こういうのもマンガっぽい。

 

「ミヤコ」の運営資金は?

なお、良く分からないのは、「ミヤコ」の会社とか企業の話が全く出てこず、どのように「ミヤコ」の運営資金を賄っているのか、みたいな現実的な問いもありました。一応は国ですよ。

まあ、読んでいる時は夢中になって気づきませんが、こうして冷静になると、そうした描写はなかったな、と。

まあ、そんなに突込み所ばかり探していても仕方ないですがね。

 

おわりに

ということで一か月ぶりの恩田作品でした。

和風、学園系、美形、みたいなマンガ的な感じなのが好きな人には結構受けるかもしれません。

純文学を欲している方は白けちゃうかもしれませんね。

 

評価 ☆☆☆

2025/11/28

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