海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年もセカンドライフ等について思索したく。

2025-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2025年読書を振り返る(印象に残った5選)

今年一番感動したシーン、ケニアのサバンナで見た野生のライオン(本文とは関係ありません) はじめに 今年の読書は170冊くらい 1. 読み直し(コンプリート)シリーズ(伊坂幸太郎、村上春樹) 2. 生き方の参考本:『DIE WITH ZERO』『限りある時間の使いか…

建築家と現実化する素敵な家づくり | 『家を建てたくなったら 令和版』丹羽修

選書の理由 建築家と家を作りたい!になるよ おわりに 選書の理由 『実家は死んでも渡さない(意訳)』という母親の発言により、自分たちの終の棲家、そして子どもたちの「実家」を作りたいと思うに至った2025年11月。 少ない予算、というかそもそもお金をい…

戦時下の英国。報道機関BBCでの人間模様を静かに描く |『HUMAN VOICES』Penelope Fitzgerald

皆さん、こんにちは。 年初に「英語の本を月二冊読みたい」という目標を掲げておりましたが、結局平均して月一冊すら読めませんでした。英語力の向上も推してはかるべし。 でも買うのは楽しいものですから、洋書の積読が大変なことに…。来年こそは月に一冊は…

自分の死を自分のものにするために |『死ねない老人』杉浦敏之

アジアの辺境に住んでいます。 医療体制は当然の事ながら日本とは異なります。 皆保険はありませんので、高額の民間保険を購入し、医療サービスを受けるたびに保険金の申請をします。いきおい、余り医者にはかからない、手遅れになる、という側面も現れます…

閑職社員が社内の黒歴史を暴く!絶品エンタメ作品 |『星間商事株式会社社史編纂室』三浦しをん

皆さん、こんにちは。 最近、三浦しをんさんの作品を結構読んでいます。 思えば私が中年になり読書を再開したそもそものきっかけは、二つ。 一つはダメリーマンな私が、何とか自分を立て直すためのヒントが欲しくてビジネス書や自己啓発書を読み漁ったという…

気持ちが続きません… | 新約聖書 コリントの信徒への手紙(二)、ガラテヤの信徒への手紙 『聖書 新共同訳』

皆さん、こんにちは。 今年中に終わりたかった聖書読破キャンペーンですが、どうやら越年決定となりそうです。12月に入り予想以上に仕事が忙しくなり、窓際のくせに増えてしまった部下2名の塩梅について考える・本を読んで参考にする・一から諸々説明する・…

嫉妬なくして読めず。でも参考になる。 |『リーダーは自然体』増田弥生、金井壽宏

選書の理由 筆者は恵まれすぎ? 傾聴に値する金言たち おわりに 選書の理由 部下をつけてもらって二年超、彼女が思ったように育たず、関係はどんどん悪化。どうにかしたい・何とかすべしと手に取ったのが本書。ただし、思惑は大分外れたかなあと思います。 …

清冽な書き口も、意外と重苦しい読後感 |『推し燃ゆ』宇佐見りん

当初は中古でも高かったので 新鮮で清冽 推し活は期間限定の宗教? 学習障害も気になる おわりに 当初は中古でも高かったので こちらの作品、2021年の芥川賞受賞作ですね。筆者が若いということで話題になっていたと思いますが、ほとぼりが冷めたというか、…

FPが書いた家の本。ベーシックかつ網羅的 | 「家を買おうかな」と思ったときにまず読む本、 竹下さくら

先日一時帰国したときに高校時のバンド仲間と飲みました。 その彼、今年再婚し、奥様(18歳年下とのこと)との共同名義で家を購入したそう。ギリギリ35年ローンを組めたとのことですが、35年後って、彼、84歳ですよ。 へーえ、すごいなあ、大変だなー、と思…

会社不祥事の元凶は? 次第に状況が見えてくるクライム小説 |『七つの会議』池井戸潤

皆さん、こんにちは。 忙しくなってきました。仕事に、プライベートに。 仕事は部下さんに『考えさせる』ことを諦めました。もう1人部下が出来てしまい、1人だけに贅沢に時間を使うことができなくなりました。『伝わらない』への対策は、明白な指示のマニュ…

リモート勤務の建付けの秘訣 |『リモートワークの達人』ジェイソン・フリード/デイヴィッド・ハイネマイアー・ハンソン 訳:高橋璃子

皆さん、こんにちは。 突然ですが、自宅勤務、どう思われますか? うちの会社では週に2日の自宅勤務が許されており、当方もフルに利用しています。 良いか悪いかでいうと、確かにいいですよ。まずもって通勤時間がなく、その分の身体的負担がない。 ただ、会…

あたたかい作風がメイン、背筋の汗のような冷感が一瞬漂う短編も |『日曜日の夕刊』重松清

あらすじ(裏表紙より) 重松氏の思い出=キコク受験 ほのぼの、だけではない おわり あらすじ(裏表紙より) 日曜日、お父さんがいてお母さんがいて「僕」がいて、お兄ちゃんとお姉ちゃんは恋人がいて――。ある町の春夏秋冬、日常の些細な出来事を12の短編小…

世界史既修者なら、かなり面白い会計と世界史の関連 |『帳簿の世界史』ジェイコブ・ソール 村井章子訳

皆さん、こんにちは。 かなりドタ勘に近い大雑把な感触ですが、男性というのは結構、ウンチクが好きかと思います。 トリビアの語を冠した番組であったり、雑誌やムックの特集に「〇〇の雑学」みたいなタイトルがつくものがこれまでに散見されてきました。あ…

結婚関連ルールが印象的 | 新約聖書 コリントの信徒への手紙(一) 『聖書 新共同訳』

皆さん、こんにちは。 昨年から引き続き聖書読破キャンペーンを一人で細々と続け、もう年末を迎えてしまいました。旧約は今年読破、新約も何とか半ばまで来ましたが、いかんせん新約は物語性が旧約に比べるとやや薄いかなと感じます。飽きました泣。 半ば苦…

私たちは分かり合えないのですか?泣 |「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 今井むつみ

皆さん、こんにちは。 私、一人部下がおります(外国に居るので、日本人ではありません)。 採用して2年がたちましたが、正直成長は私の期待を下回ります。 今もって、何度も繰り返して説明していますが、全くと言ってよいほど伝わっている感がありません。…

ボロアパート住人らによるエンタメ!?だけではない心の叫びも |『小暮荘物語』三浦しをん

あらすじ(裏表紙より) 変人?住民たちの短篇連作!? その想いに見方が変わる・・・ おわり あらすじ(裏表紙より) 小田急線の急行通過駅・世田谷代田から徒歩五分、築ウン十年、全六室のぼろアパー ト木暮荘。そこでは老大家木暮と女子大生の光子、サラ…

村上氏のフィルターを通した地下鉄サリン事件 |『アンダーグラウンド』村上春樹

皆さん、こんにちは。 12月に入りましたが、忙しくて本が読めなくなってきました。 本作も、11月にゆーくり、ゆーくり読みつつ、最後は居所に戻る際の飛行機上で読了したものです。何となく備忘を書きそびれて、今頃になり、まさに忘れぬように綴ったもの。 …

マンガのノベライズっぽい。和+学園+美形+アクション |『雪月花黙示録』恩田陸

皆さん、こんにちは。 11月末に居所に戻り、近頃仕事が結構忙しくなってきました。ひょっとすると、自分のやる気?が戻っただけかもしれませんが。 去るもの日々に疎しとはよく言ったもので、オンラインで仕事をすると、私の場合、少しやる気が落ちます。と…

介護の厳しさ・追い詰まりを、切実にくっきりと描く佳作 |『母さん、ごめん』松浦晋也

皆さん、こんにちは。 あっという間に、ことしも師走と相成りました。 思えば今年の初め、『今年の計画は自分中期経営計画を立てるぞ』と妙な怪気炎だけを上げておりました。が案の定、細かいWBSも作らなかったこともあり、成果物も進捗もない単なる読書オジ…

海外オヤジの読書ノート - にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村