今回もムスコ文庫から拝借。
ちなみに、うちの子はいまいち本を大事にしない?ので、たまにカバーやページが水(雨)でヨれたり、本の四隅が少し折れていたりするのですが、あれが個人的とっても許せないんです笑 私はA4の裏紙とかで文庫本のカバーを作ったりしてきれいな状態で古本屋に売るのが信条だったんですが・・・。
↑ こういう、ヨレヨレにするのが嫌なんです。私の本でもないですが。。。皆さんどう思います!?
ひとこと感想
東野圭吾氏の作品にはいつも驚かせられます。後半部のツイストもさることながら、やはりその画力、映像力には驚かされます。作品を読むと、いつも絵が思い浮かびます。
ただし、今回はTBSの日曜劇場でのドラマ化のパワーが、書籍を圧倒したように思います。
あらすじ(裏表紙から)
独身獣医の伯朗のもとに、かかってきた一本の電話――「初めまして、お義兄様っ」。弟の明人と最近、結婚したというその女性・楓は、明人が失踪したと言い、伯朗に手助けを頼む。原因は明人が想像するはずの莫大な遺産なのか。調査を手伝う伯朗は、次第に楓にひかれていくが。恋も謎もスリリングな絶品ミステリー。
ドラマでの印象が強い
ということで、先にドラマを見ていたもので、本を読んでもドラマの絵しか思い浮かびません笑
主人公の伯朗は三十代半ばの独身貴族ですが、ちょっとむっつりスケベな獣医さんで、ペットの飼い主や会う人会う人、決して口に出さないまでも下心いっぱいで見つめます。やれ胸がデカそうだとかそういう類の類推。男性諸氏は心当たりがあるかと思います笑 作中ではその心情がト書きのごとく表されています。ドラマでは妻夫木聡さんが、このあたりのむっつりさ加減をコミカルに演じます。
もう一人、弟の嫁を名乗る楓。小説では空気読まないちょっと「変わった」感じの女性として描かれています。本を読む限りは、すこし変わっているけどむしろその奥に潜む芯の強さが感じられる女性という印象。こちらはドラマでは吉高由里子さんが演じます。ドラマを見たときは、役柄か彼女自身のイメージか、ズレた感(お花畑?おバカキャラ的?あるいは演技が下手なのか!?)が気になり微妙な配役かもなあと思ったのですが、原作を読むと非常に納得感のあるキャスティングであると感じました。
読書の良さ
ドラマはドラマでよかったのですが、終盤のクロージングが非常に駆け足だった気がしました。従い、鑑賞後に結局誰が悪者だったのか私はすぐに忘れてしまったのですが、今回本作を読むことで改めて事件の建付けがどうなっていたのかをじっくり理解することができました。
おわりに
ということで、相変わらず面白い東野作品でした。ガリレオシリーズもよいのですが、それ以外も偶にはいいですね。
評価 ☆☆☆☆
2022/10/22