海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年はセカンドライフとキリスト教について考えたく!

肩の凝らない英国歴史エンターテイメント |『A POINTLESS HISTORY OF THE WORLD』ALEXANDER ARMSTRONG & RICHARD OSMAN

近頃、テレビやニュース、雑誌などを殆ど読んでおりません(世捨て人!?)。それでもやめられないのが皆さんが書かれているブックレビュー笑 その中でこの一年良く目についたのがリチャード・オスマン。氏の書いた『木曜殺人クラブ』のレビューで、どの方もとても面白いとおっしゃてて私もぜひ読みたいと思ったんです。が、新品はやっぱ高いし手が出ません泣。そこで同じ作者なら作品違くても面白いかもと、近所の新古品の本屋さんで発見したのがこちら。結果は泣泣って感じでしたが笑

 


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筆者について

私は筆者を『木曜殺人クラブ』の作者として知りましたが、実はテレビ番組の司会やプレゼンターが本業の業界人。そうした筆者がテレビ番組のスピンオフとして上梓した書籍の一冊となります。ちなみにこの筆者、身長2mらしいです。デカい!

en.wikipedia.org

 

国史中心に歴史トピックを軽ーく

タイトルに”HISTORY”とあるので言わずもがなですが、英国を中心とした歴史トピックが50、掲載されています。

 

ただ一つ一つが真面目?に解説されているわけではなく寧ろエッセイ的・お笑い的な感じです。例えば産業革命の項では、自分が高校の時に勉強して今でも覚えていることを1ページ (!) くらい綴り、『歴史の先生方ごめんなさい、特に僕の歴史の先生、すみません』と謝ってみたり(何時間も教えてもらったのに。。。)。

 

またチャーチルの項では、『ウインストン・チャーチルっていえば英国の歴史んなかじゃあトンでもねえ将軍たちのひとりだわな。。。』という義父のチャーチル像が3ページほど展開される(だけ!)とか。

 

そのほか、英文ってa, b, c, and dみたいな列挙する文がありますが、そういう例示で途中から全く関係ないものとかゴロがあってるけどトピックと関連しないものとか、そういうのを挿入するギャグ的なボケが多数入っていました。

 

ちなみに各項の最後にトリビアクイズみたいなのが付いているのですが、100人中何人答えられたみたいな正答率もついていました。マジかよみたいな正解率の問いもしばしばで、むしろそちらの方に興味が行きました笑(Q: First Norman King of England  A:WILLIAM THE CONQUEROR, 37/100 ノルマン朝(人)の最初の英国王ということでウイリアム征服王を答えさせる問題で正答率37%とか)

 

おわりに

ということで肩の凝らない、歴史エンターテイメント本、でした。

ただ読み方にはちょっと難があると思いました。内容が簡単すぎるのとお笑いに寄っているので、歴史を良く知っている大人が『それちゃうでしょ!』ってシュールなボケに突っ込みながら読むか、小学生くらいが歴史のサワりとして読むのかどちらかかな、と感じました。

ただ上には書きませんでしたが、頻繁にテレビネタが出てくるのでやはり英国住まいのテレビっ子でないと面白くないかなあとちょっと思いました。

 

評価     ☆☆

2022/10/09

 

 

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