海外オヤジの読書ノート

中年おじさんによる半歩遅れた読書感想文です。今年はセカンドライフとキリスト教について考えたく!

今一つ没中できず-『つきのふね』著:森絵都

つきのふね (角川文庫)

つきのふね (角川文庫)

 

 

読書嫌いの中学生の子供たちに本を読ませようとし、重松清あさのあつこ、と探していく中でたどり着いた森絵都さん。ティーン向けの作品で有名です。彼女の作品を読んだのは、”DIVE!”, “宇宙のみなしご”に続いて三作目でした。

 

さて、これまで読んだ森作品と比べるといまいちうーんという感じでした。何でだか所々で没入できないところがありました。とくに主人公のさくらがうざったく感じていた勝田を勝田”君”呼ばわりしている点がなんでだか引っ掛かってしまいました。テレもあるし周囲の人は中学生は呼び捨てにするんじゃないかと(育ちが良くなくて済みません笑)。まあでもティーン向けの小説を40代のおっさんが読んで没入できたらそっちの方がある意味怖いですね笑

 

まあでも、読みやすさはぴかいちです。

当作品を含め、こわれやすい年代の子供達である中学生が主人公であることが多く、その年代独特の不安定さや論理一貫性のなさが描かれています。その描写になつかしさを覚えるとともに甘酸っぱさを感じます。

 

子どもたちに読ませてみたらまたアップデートしてみたいと思います。

 

評価 ☆☆☆

2020/1/21

つきのふね

森 絵都/国分 チエミ KADOKAWA 2005年11月25日
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